もしもの事故時には、証拠の一部となる記録として重要な映像を記録するドライブレコーダー


ドライブレコーダーを装着していることで、大きなメリットとなるのが交通事故での検証。ドライブレコーダーが無い場合、ドライバーがお互いの主張やぶつけ合うケースが多い。とくに、事故の原因となった側は、いかに自分の過失を減らすかに注力し、言い逃れと思えることや嘘もつくことがある。もはや、こうなると話は平行線のまま。

そこで、そうした言い逃れや嘘をついても、客観的に判断できる材料となるのがドライブレコーダーの記録ということになる。ドライブレコーダーには、色々な機能があり、事故前後の映像や速度などなど運転状況が記録されている。これを元に分析していけば、実際に起きた事故がどうやて起きたものなのか、白日のもとにさらすことができる。もはや、嘘や言い逃れが客観的にできない状況になるのだ。もちろん、妙な言いがかりを付けられる心配もない。

ただし、逆に考えると、自らが加害者になった時にも言い逃れや嘘はつけないということにもなる。それを理解した上で、ドライブレコーダーを装着するのだから、安全運転への意識は高まる。これも、ドライブレコーダー装着のメリットのひとつだ。最近では、長時間常時録画できるモデルもたくさんあるため、後々確認できる。そのため、タクシーやトラックなどのプロドライバーにより安全運転させるためのツールとしても使われている。

DENSOドライブレコーダーDN-PROIII DENSOドライブレコーダーDN-PROIII。オプションで赤外線カメラを使い車内を録画することも可能。GPSを使った走行軌跡や録画、速度や加速度グラフなどをPCやナビで確認できる。また、Gセンサーを使うことで、エコ運転の評価も可能だ。

また、犯罪捜査に協力できるという効果もある。ドライブレコーダーには、多くの情報が蓄積されていて、いつどこを走ったかという記録も残るものもある。なんらかの犯罪があった場合、こうした記録と重ね合わせることで犯罪者が写っている可能性も高い。タクシー用には、室内用監視用赤外線カメラなどがある。タクシー強盗や犯罪者がタクシーを使ったときなどにも情報として提供されている。もちろん、タクシードライバーの顧客対応もチェックできる。

最近では、高機能化が進み、GPSを使うことで自車位置を特定。ナビなどでも行われているように、事故多発地帯の音声案内もある。さらに、カメラを使っていることから、簡易式ではあるものの車線逸脱警報や前方車両接近警報なども装備する機種がある。また、駐車中に車両に衝撃が加わると自動でカメラが起動し、当て逃げなどにも対応する機能もある。こうした機能は、メーカーや機種、価格などによって千差万別。価格は1万円を切るモデルから、数万円するものまで幅広い。どんな機能が必要なのか整理して選ぶといいだろう。

おすすめは常時録画タイプのドライブレコーダー


オススメは常時録画タイプで、なるべく高画質、夜に強いもの、そして画角がワイドなものがいい。画質が悪いと、事故時に逃げたりしたクルマのナンバーが分からないなどの問題もある。画角が狭いと情報量が少なるからだ。

ドライブレーコーダーは思い出作りにも活躍


また、こうした暗い話だけでなく、ドライブした記録として残せるという魅力もある。自動で撮影し続けてくれるので、意外と思い出作りにも役立つ。動画は後でPCにも取り込める。また、モータースポーツなどをしている人にも良い。サーキットなどの走行時に、自分のドライビングを客観的に検証できるというメリットもある。また、交通取り締まり時の誤認にも対応することもある。例えば、黄色車線ギリギリで白線状態で車線変更したのに違反だと言われたときなど、客観的ドライブレコーダーの映像で反論できる。停止線など一時停止違反などにも有効だろう。

自動ブレーキ対応車へのドライブレコーダー装着は注意!


ただ、何かと便利なドライブレコーダーだが、取り付け時には注意が必要。取り付け時に注意が必要なのが、自動ブレーキを装備しているクルマだ。自動ブレーキ装備車は、ルームミラーの裏側にカメラや赤外線レーザーなどのセンサーが装着されている。ドライブレコーダーもできればこの付近に装着したいのが理想だが、自動ブレーキ関連のセンサーになんらかの影響を与える恐れがあるのだ。このドライブレコーダーが影響して、いざという時に自動ブレーキ関連の装備が働かないとしたら安全運転支援という意味では本末転倒となる。

メーカーによっては、こうしたドライブレコーダーの装着を禁止しているメーカーもあれば、スバルのように、ドライブレコーダーの設置不可位置を明記しているところもある。自動ブレーキ装着車は、こうした情報をしっかり得てから購入を考えた方がいいだろう。

また、こうした自動ブレーキ関連の安全装備は、より機能を拡張しドライブレコーダー機能をもつようになるかもしれない。とくに、カメラを装着した自動ブレーキは、常にカメラが前方を監視している。これを録画すればいいだけなので、技術としてはそれほど難しくないという。自動ブレーキ関連の技術は現在過渡期にあり、色々な機能が付加されている。マーケットの要望が強ければ、こうしたドライブレコーダー機能をもつ自動ブレーキが登場するかもしれない。

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