ホンダN-WGN

<冷え込んだ軽自動車マーケットに、競争力ある廉価モデルの投入し戦力アップ!>

ホンダN-WGNホンダはハイト系 の軽自動車 Nワゴン(N-WGN) に、3タイプの特別仕様車を設定し発売を開始した。

ホンダNワゴンは、Nシリーズの第4弾として2013年11月にデビューした。スズキ ワゴンRやダイハツ ムーヴといった、各社の看板車種が競い合うハイト系ワゴンマーケットに投入された。このクラスに求められるのは、広さや燃費、利便性、安全性、見映、価格など、総合力が求められる最も難しいカテゴリー。Nワゴンは、Nシリーズに共通のセンタータンクレイアウトなどを使い総合バランスを強化し投入された。

そんなNワゴンだが、発売当初は好調に販売台数を伸ばしていたものの、2015年度に入り販売台数は失速気味。2015年6月の販売台数は、約7,000台。このクラスで1位のムーヴが12,000台で、デイズ 、ハスラー 、ワゴンR と続き5位。完全にライバルの後塵を拝している。さすがに、このままではマズイ。こうした状況を打開するために用意されたのが、今回の特別仕様車ということになる。

ホンダN-WGNまず目を引くのが、新投入されたNワゴンCタイプ。このグレードは、価格志向の顧客に向けた特別仕様車だ。NワゴンCタイプは、装備を厳選し価格は1,090,000円。価格こそライバルの方が安いものの、装備類を比較するとライバル車より買い得感がある設定となっているのが特徴。十分に競争力がある内容だ。

そして、Nワゴン カスタムには、SSクールパッケージが設定された。NワゴンのG・Lパッケージ、G・ターボパッケージにクロームメッキフロントグリルを装備しながら、お買い得感のある価格設定をしたとしている。しかし、特別に装備されているのは専用のクロームメッキフロントグリル程度で、価格も2万円ほどアップしている。それほど、お買い得感ががあるタイプの特別仕様車ではない。

また、Nワゴンには福祉車両の助手席回転シート車にG・Lパッケージを設定。Gタイプをベースに、さらに快適装備を充実させたG・Lパッケージを新設定した。

ホンダN-WGNホンダNワゴンの選び方。Nワゴンは、価格や装備のバランスの優れたモデル。燃費性能こそライバルにやや劣るものの、とくに大きく負けている部分もない。逆に、良くも悪くもバランスが良いだけに、これといった特徴が無いというのも事実。こうなると、販売店の店舗数が販売台数に影響する。一般ユーザーなら、標準車、カスタムともG・Lパッケージ車であれば、十分に満足できる装備。オプションでは、30㎞/h以下の低速域自動ブレーキと前席用サイドエアバッグシステムとサイドカーテンエアバッグシステムがセットになったあんしんパッケージを必ず装着したい。

2015年の軽自動車マーケットは、かなり冷え込んでいる。自動車税が増税されたこともあるのだが、各メーカーが販売台数競争に走った結果、登録済み未使用車が大量に発生しているのも大きな要因だ。登録済み未使用車は、販売会社が主にインセンティブ目当てで、買い手がいない新車を自社名義で登録してしまうこと。一度登録してしまえば中古車扱いになる。中古車業界では、こうしたクルマを登録済み未使用車と呼んでる。こうしたクルマが大量に中古車マーケットに流れ出ているため、さらに新車が売れないという状況にもなっている。一度登録されたとはいえ、コンディションは新車同様。それでいて、価格は新車より安いのであれば、当然、登録済み未使用車を買うのが普通だろう。

新車のNワゴンを購入する場合も、一度はこうした登録済み未使用車をチェックしてみるといい。装備や色など、自分の好みに合ったものが見つかれば、新車より大幅に安く購入できる。

●ホンダN-WGN価格

・C FF 1,090,000円/4WD 1,220,000円

●ホンダN-WGN 助手席回転シート車価格
・G・Lパッケージ FF 1,425,000円/4WD 1,555,000円

●ホンダN-WGNカスタム価格
・G・Lパッケージ特別仕様車SSクールパッケージ FF 1,470,000円/4WD 1,600,000円
・G・ターボ特別仕様車ターボSSクールパッケージ FF 1,520,000円/4WD 1,650,000円