ホンダN-BOXスラッシュ

 

<チョップドルーフにしたことで、クルマの基本性能が大幅向上!重低音を重視したオーディオも装備>

ホンダN-BOXスラッシュホンダがリリースした新型N-BOX(エヌボックス)スラッシュは、ホンダの軽自動車であるNシリーズの第5弾となるモデルだ。

この新型N-BOXスラッシュは、スーパーハイト系のN-BOXをベースに、Aピラーなどを短くし全高を100㎜も下げたチョップドルーフ仕様になっている。ルーフ後端もやや下げ気味にした。また、クーペっぽさを出すために、リヤドアのノブも隠すようにデザインされており、クーペのようなルーフをもっているのが特徴だ。

N-BOXと大きく違う点はドアだ。N-BOXがスライドドアを持つのに対して、N-BOXスラッシュは通常のヒンジドアとなっていることだ。ターゲットを子育て層以外としていることから、高価で重くなるスライドドアの必要性が無いからだ。

新型ホンダN-BOXスラッシュは、チュップドルーフの発祥の地といえるアメリカのカスタムテイストを取り入れている。古き良きアメリカのカスタマイズカーをイメージした。そうした、アメリカンカスタムをモチーフとして、エクステリア、インテリア、カラーをトータルに考え5つの世界観を表現した。その世界観とは、以下の5つとなる。

ホンダN-BOXスラッシュ1、ブライトロッド スタイル(インテリアカラー:ベージュ)
1950〜60年代のアメリカ雑貨や家電などをイメージしたデザイン。晴れやかなベージュにより、若々しく軽快な雰囲気を醸し出すとともに、古き良き時代のおおらかな日常を表現。

2、ストリートロッド スタイル(インテリアカラー:ブラック)
ホットロッドとも呼ばれる、カスタムカーをイメージ。インナールーフまでブラックで統一した内装によりレーシーなコクピット感を強調するとともに、ベアメタル(金属むき出し)調のシルバー加飾を施し、コントラストを際立たせてた。

3、ダイナー スタイル(インテリアカラー:レッド&チェッカーフラッグ)
カリフォルニアの道路沿いにあるダイナーレストランをイメージ。赤を基調にチェッカーフラッグをあしらったカラーリング、ブースソファを思わせるシートなど、ダイナーレストランの雰囲気を細部にわたって表現。

4、グライド スタイル(インテリアカラー:ホワイト&ライトブルー)
太陽の光が降り注ぐハワイの海岸線を、サーフ&ドライブするイメージ。空と海とビーチの砂、明るく爽やかな空気感を表現。

5、セッション スタイル(インテリアカラー:ブラウン&ブラック)
古いジャズやブルースが演奏されるライブハウスをイメージ。長年使い込まれたギターやカウンター、革ソファなどの雰囲気をデザインに取り入れることで、渋く、深みのある空間に仕上げている。

ホンダN-BOXスラッシュこれだけ、趣向の異なったカスタマイズが5つもあるので、自分の好みのスタイルを選ぶことができるのも魅力だ。さらに、オプションパーツも豊富。そんなオプションパーツをプラスすれば、自分だけのN-BOXに仕上げることができる。

そして、アメリカンカスタムの魅力はスタイルや色だけではない。重低音重視にカスタマイズしたオーディオも魅力のひとつ。N-BOXスラッシュには、こうしたサウンドシステムにもこだわった。「サウンドマッピングシステム」と呼ばれる8スピーカー+1サブウーファーが用意されている。室内スペースに制約のある軽自動車でありながら、サブウーファーを設置するなど、こだわりのチューニングが施されている。

こうしたサウンドシステムだけでなく、サウンドへのこだわりは防振や防音といったデッドニングもチャレンジしている。車外からのノイズやスピーカーの音によるドアパネルやライニングなどの不要な微振動を低減するデッドニングキット「ピュアサウンドブース」を新開発し、ディーラーオプションとして設定している。

カスタマイズばかりではなく、クルマとしての質も高められた。従来のチップアップ&ダイブダウン機構に加え、前後スライド機構も搭載したリアシートを採用し、多彩なシートアレンジが可能としている。

軽自動車は、女性や高齢者が乗ることも多い。そうした人々にうれしい機能として、大きな力が必要ない電子制御パーキングブレーキや、パワーステアリングのアシスト力を切り替えられる機能を全タイプに標準装備。女性や高齢者の運転負荷軽減に貢献している。また、リヤサスペンションまわりにも改良が施され乗り心地も向上されている。

アメリカンカスタム色が強いN-BOXスラッシュだが、屋根を低くしたことやリヤサスペンションの改良、オーディオのデットニングなどにより、非常に質の高い軽自動車になった。デッドニングキットを装着したモデルは、防音・防振が強化されたことで社内の静粛性が大幅にアップ。乗り心地も良くなったこともあり、クラスを超えた乗り心地を静粛性を誇る軽自動車になった。

新型ホンダN-BOXスラッシュの選び方は、最大の特徴でもあるサウンドマッピングシステムや、インテリアカラーパッケージを選びたいということであれば、Xグレードしか選べない。インテリアカラーパッケージは、このXグレードのみにオプション設定されているからだ。

かなり選択肢が限られるグレード選びとなる。ただし、N-BOXスラッシュXグレードの価格は1,650,000円で、G・Aパッケージ1,460,000円。価格差は19万円。この19万円の価格差でサウンドマッピングシステムや、クルーズコントロール、シートヒーターなどなどがプラスされるので、どうせ選ぶのであればXグレードとなりお買い得感もある。アフターマーケットで、このレベルのオーディをシステムを19万円で組むことは難しいので、音楽好きにもお勧めだ。また、ディーラーオプションのデッドニングキット「ピュアサウンドブース」もぜひ選びたい。サウンドそのものも楽しめる上に、通常走行時でもひとクラス以上上の静粛性になる。ただし、こうした装備を選んでいくと、あっと言う間に200万円クラスの軽自動車になるのが難点でもある。

■ホンダN-BOXスラッシュ価格:G FF 1,380,000円~X・ターボパッケージ  4WD 1,880,000円