スバル エクシーガ

<確かにお買い得だが、モデル末期であることからジックリ検討して選びたい>

スバルエクシーガスバルは、ロールーフ型ミニバンのエクシーガ を一部改良し、お買い得感のある特別仕様車「エクシーガ エアブレイク(AIRBREAK)」を設定し発売を開始した。

エクシーガは、2008年にスバル初のミニバンとしてデビューした。スバルが出す初のミニバンとして期待され、高い走行性能なども高く評価されたモデルだ。ただし、投入された時期が遅かった。エクシーガが発売された頃には、ロールーフ型ミニバンのブームは収束。エクシーガだけでなく、圧倒的な人気を誇ったオデッセイやウィッシュ、ストリームなど、ほとんどの車種が販売に苦しみ始めていたのだ。

そんな状況下ゆえに、エクシーガの販売台数も伸び悩む。月販販売台数も1,000台を超えるのは稀な状態。それでも、スバルは走行性能や安全性の向上、燃費やエコカー減税への対応など地道に改良を加えていった。モデル途中では、2.5Lエンジンを搭載し、2.0Lエンジン車を廃止。低価格路線というより、高級車としての道を選択。グレードや装備の見直しも行われた。そして、2012年には待望の安全技術のひとつであるアイサイト がエクシーガに搭載され、商品力をアップしている。

この特別仕様車「エアブレイク」は、「2.5i EyeSight」をベースとし、パノラミックガラスルーフの標準装備。さらに、サテンメッキ塗装のドアミラーやハイラスター塗装のアルミホイール、シャンパンゴールドステッチをあしらったシートを採用。さらに、運転席&助手席に、8ウェイパワーシートやキーレスアクセス&プッシュスタートなど快適性を高める上級装備を採用している。全体的にラグジュアリー感がアップし、高級ミニバンといえる装備内容になっている。

1406517416この特別仕様車エアブレイクの価格は2,754,000円。ベースモデルから比べると約16万円のアップとなっている。これだけの豪華装備が装着され、約16万円分の価格アップなら、かなりお買い得感があるといえる。一般的に、モデル末期になると、こうした特別仕様車が多く出てくるが、その中でもかなりのバーゲンプライスと言っていいだろう。今、エクシーガの購入を考えているのであれば、このエアブレイクを中心に選ぶといいだろう。

ただ、エクシーガはモデル末期のクルマである。2代目のエクシーガが出るかは不明なので、このまましばらく生産されるかもしれないが、低燃費性能や安全性能では古くなっているのは事実。さらに、エクシーガの価格は270万円を超える。この価格帯は、未だ人気のスライドドアをもつ5ナンバー ミニバンであるノア &ヴォクシー 、セレナ の上級グレードが狙えるのだ。もちろん、ミニバンではないもののスバルの最新モデルであるレヴォーグ もターゲットになる予算レベルだ。

選び方は、とにかくスペースや利便性といのであれば、スライドドアをもつ5ナンバーミニバンを購入したほうがよい。また、いざというときに7人乗れて、尚且つミニバンにはできないスポーティな走りを楽しみたいなどであるのならエクシーガということになるだろう。

また、エクシーガの場合、モデル末期なので、あえて新車と言うより中古車という選択もよい。中古車のエクシーガは、ディーラー系以外ならリーズナブルな価格になってきているので、検討してみるといいだろう。

 

特別仕様車エアブレイクの他に、新グレードも追加された。「2.0GT-S EyeSight」は、2.0Lターボエンジンを搭載し、スポーティモデルとして好評な「2.5i spec.B EyeSight」で採用しているレッドステッチ付のアルカンターラ+レザーシートや本革巻ステアリングホイールを採用。225ps&326Nmというミニバンとは思えないほどパワフルでハイパフォーマンスな性能を有するエクシーガ最上級モデルに相応しいスポーティな内容となっている。

■価格

エクシーガAIRBREAK(エアブレイク):2,754,000円/エクシーガ2.0GT-S EyeSight :3,024,000円