スマートフォーツー

 

<最終モデルのスマート。小さな高級車的ブラバスモデルは、150台の限定車>
スマートフォーツースマート フォーツーは、2007年にデビューしたモデルで、全長3mを切る2,740mmというマイクロコンパクトと呼ばれるクラスに属する。主に都市部のコミューターとして登場。小さいので、駐車スペースも少なくすみ、燃費がよいというもメリットだ。このスマート フォーツーには、1.0Lエンジンにアイドリングストップ機能を装備したモデルはmhd(マイクロハイブリッドドライブ)と呼ばれモデルがあり、22.0㎞/Lという低燃費を実現している。

また、その他のグレードには、パワフルな1.0Lターボエンジンもあり、120Nmというトルクを発揮するスポーティなモデルも用意されている。さらに、ガソリン車とは別にEVもあり、181㎞という航続距離を誇る。ボディもクーペの他、カブリオレが用意されるなど、意外なほど多彩なラインアップを誇っているモデルだ。

そのスマート フォーツーにメルセデス・ベンツ は、日本限定特別仕様車となるブラバスXclusiveに、フルカスタムオーダープログラム スマート ブラバス テーラーメイドによる特別な内外装を施した「スマート フォーツークーペ/カブリオ ブラバスXclusiveエディション ミッドナイトブルー」を設定し発売を開始した。このモデルは、全国限定150台。すでに、スマートはモデル末期ということもあり、現行型スマートにおける最終モデルとなる。

このブラバスXclusiveエディション ミッドナイトブルーは、スマート フォーツーのターボモデルをベース車にブラバスがチューニング。ブラバスは、メルセデス・ベンツを中心としたチューニングメーカー。チューニングメーカーとしては、老舗ともいえ、スマートのオフィシャルチューニングメーカーとなっている。

そのブラバスの手により、パワーユニットは、最高出力102PS/75kWと大幅にパワーアップ。パワーアップに伴い、クラッチ容量の拡大等強化。よりスポーティな走りが楽しめるように、トランスミッションの1‐­4速のシフトスピードを20%も短縮し、よりダイレクトでスピーディーなシフトチェンジが可能となった。

単にパワフルにしただけではない。シャーシも強化し専用のダンパー、スプリングを採用し、増大したパワーをシッカリと路面に伝える。エンジンだけでないトータルチューニングされているのが特徴だ。

スマートフォーツーインテリアは、日本限定仕様となる上質なサハラベージュレザー(本革)を採用した。ボディと同じミッドナイトブルーのダブルステッチを施し、全体をコーディネイト。このミッドナイトブルーは、レブカウンターなどにも使われ熟練の職人によって丹念に仕上げられている。また、パドルシフト付専用小径ステアリングやアルミ/本革素材のシフトノブなど、数々のブラバス専用パーツが装備された。

スマート フォーツーは、シティコミューターとしての登場したのだが、この限定車は生活の足という価値を遥かに超え趣味性の高いプレミアムシティコミューターへと変貌を遂げている。価格はクーペが2,999,000円でカブリオが3,250,000円と、生活の足としてはかなり高価だ。

ベースとなるクーペターボの価格が2,005,000円なので、この限定車は約99万円の価格アップ。約1.5倍の価格なのだが、ブラバスの数々の専用装備を考えると、99万円アップで抑えられているのは、かなり激安! ブラバス好きや個性派モデル好きにとっては、この価格で済むのならば満足度はかなり高いといえるだろう。

ただし、趣味のクルマとして満足度はかなり高いとはいえ、2人乗りのマイクロコンパクトカーが300万円以上もするのだから、とても贅沢な買い物だ。まさに、小さな高級車と呼ぶに相応しい1台といえるだろう。

■価格:クーペ ブラバスXclusiveエディション ミッドナイトブルー 2,999,000円
カブリオ ブラバスXclusiveエディション ミッドナイトブルー価格:3,250,000円

限定台数の内訳は、クーペが100台、カブリオが50台。