限定500台、3750万円で2010年より発売
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レクサスは10月21日、かねてより開発を続けてきた2人乗りスーパースポーツカー、レクサス LF-A改め「レクサス LFA」を、2010年に発売することを発表した。レイアウトは、V型10気筒4.8リッターエンジンをフロントミッドシップに搭載するFR(後輪駆動)。最高速度は実に325km/hだ。世界限定500台の生産で、日本における販売価格もアッと驚く3750万円を予定するなど、日本車としては過去に例のないほどの特別な1台として仕上がった。ただし正確な登場時期などはまだ明らかにされていない。なおレクサス LFAのプロトタイプ車両は、10月24日より幕張メッセで開催される第41回 東京モーターショーにて、世界で初めて披露される。
全ては理想的なパッケージング実現のために
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レクサス LFAは、運動性能を極限まで高める理想的なパッケージングの実現に向けて、物理的なあらゆる面から理詰めで注力したスーパースポーツカーだ。その手法は基本的かつ王道をゆくものだが、それがとことんまで突き詰めて考慮されているところが「スーパースポーツカー」たるゆえんだ。ボディサイズは全長4505mmx全幅1895mmx全高1200mm。ホイールベースは2605mmである。駆動方式はFR(後輪駆動)。専用開発されたV10 4.8リッター「1LR-GUE」型エンジンをフロントミッドシップに搭載する。レース車両のようにドライサンプ化するなどして小型かつ低重心な設計とした。そのエンジンサイズは、レクサスのV8エンジンなどと比較してもさらに小型化を実現している。最高出力は560ps(412kW)/8700rpm、最大トルクは48.9kg-m(480N・m)/6800rpmをマークする。
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トランスミッションは新開発の2ペダル シーケンシャルギア「6速ASG」(Auto Sequential Gearbox)。トランスアクスル化され、エンジンとあわせ重量物をホイールベース間の車体重心近くに配置する。さらにボディ骨格にCFRP(カーボン繊維強化樹脂)やアルミなどを複合的に使用することで高剛性かつ軽量な車体とし、その結果重量配分(前48:後52)を達成した。FR車は一般に前後50:50の重量配分が理想ともされるが、LFAではFRの良さ(コントロール性や直進性)に加え、MR(ミッドシップ)のコーナリング性能の高さをも両立させるべく、これを達成出来る前後48:52の重量配分にこだわったという。さらに慣性モーメントの低減により優れた運動性能や安定性をもたらす理想的なパッケージングまでも実現させた。なお車両重量は1480kg(欧州仕様の最軽量版)と、このクラスとしては驚異の軽量化が図られ、パワーウェイトレシオ2.64kg/PSを達成した。またエアロダイナミクスについても、操縦性に影響を与える超高速域のダウンフォースまで考慮され、それがボディデザインの細部まで反映されている。
このように車体構造からパワートレイン配置、デザインに至るまで、理想を追求するための「理由付け」、理詰めの設計こそがレクサス LFAを語る上で何よりの特長と言える。
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目指したのは"人車一体"の正確な走り
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レクサス LFAのサスペンション形式は、前:ダブルウィッシュボーン式、後:マルチリンク式。意のままで素直に操れる人車一体の確かなハンドリングとインフォメーション性を重視した。また現代のスーパースポーツカーらしく統合車両姿勢安定制御システムのVDIM (Vehicle Dynamics Integrated Management)を搭載するが、これにもスポーツモードを追加。サーキットでの限界領域におけるプロドライバーの走りを支援するほどの精緻な制御を入れている。
時速300km/hを超える速度域まで達するスーパースポーツカーだけに、ブレーキシステムも万全の構えだ。ブレーキディスクにはCCM(カーボンセラミック素材)を採用し、バネ下重量の軽減化を実現。フロント:対向異径6ピストン、リア:対向異径4ピストンでパッド面積を拡大し、さらに前後ともアルミモノブロックキャリパーを採用することで軽量化と高剛性化を両立させた。もちろんスポーツ走行時の安定した冷却性能についても配慮が加えられているのは言うまでもない。
エンジンフィールやサウンドにも強いこだわり
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レクサス LFAは、理想的なパッケージング実現のためにトコトン理詰めで造られたモデルであることは先に記した。しかし目指すのは”究極のレースカー!”というワケではもちろんない。非常に趣味性の高い2人乗りのスポーツカー、しかも「レクサス」の名を持ったプレミアムカーという側面も持つ。したがってユーザーの操作に応えるレスポンスの高さや、エンジンフィールやサウンドの官能性、上質さといった面についても強いこだわりで設計がなされている。
専用設計のV10エンジンは最高回転数9000rpmまでと超高回転型だ。電子制御10気筒独立スロットルとレスポンス優先制御により、アクセル操作に対し瞬時にエンジンが呼応する。なおアクセルペダルも、ポルシェなども採用するオルガン式とし、コントロール性も向上させた。
シーケンシャルギアボックスの6速ASGは、ステアリングコラムに付けられたパドルシフトにより操作する。左が−(シフトダウン)、右が+(シフトアップ)で、スポーツ走行時、特に減速時におけるドライバーの心理状態(緊張状態)を考え、−側を意図的に重く設定した。さらにシフトタイムスイッチにより約0.2秒から1.0秒の間で変速スピードを7段階切替えられるほか、「AUTO」「SPORT」「NORM」「WET」の4モードが用意され、エンジン制御やブレーキ制御との協調制御を行うなど、ドライバーの意思通りに俊敏にシフト出来る機能を持たせた。
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LFAのV10サウンドについても、吸気や排気の音作りに至るまでこだわりを持ってチューニングされ、さらに車内でもより良く聴けるように「サウンド伝達機構」を採用。プレスリリースの記述によれば、アイドリング時に後ろから響く音が『ひとたびアクセルを踏み込めばその音像は前方へシフトし、ドライバーのスロットル操作に瞬時に呼応する』。そして『クライマックスでは、いまだかつて経験したことがない音が重なり、立体的で高揚感のあるエンジンサウンドとなり、クルマ全体が楽器のように鳴り響くソプラノサウンドを聴かせてくれる』とある。こればかりは実際に体感してみるほかないが、そのサウンドはぜひ堪能してみたいところだ。
こだわりのカタマリゆえ、販売予定価格は3750万円程度と世界のスーパースポーツカーと肩を並べるプライス。全くもって、庶民には縁のない高嶺の花である。しかし、だからこそ大いにわくわくさせられる。遂に日本から、しかもレクサスから、こんな究極の市販車が出て来たのだ! 「レクサス LFA」は、今年の東京モーターショー会場で注目度No.1となるのは間違いないだろう。
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車名
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レクサス LFA[スペックは欧州仕様車]
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4505x1895x1220mm
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ホイールベース[mm]
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2605mm
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車両重量[kg]
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1480kg
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エンジン形式・種類
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1LR-GUE型・V型10気筒DOHC
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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560ps(412kW)/8700rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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48.9kg-m(480N・m)/6800rpm
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トランスミッション
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6速ASG
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駆動方式
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FR
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サスペンション形式
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前:ダブルウィッシュボーン/後:マルチリンク
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ブレーキ
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前:ディスク(CCM)/後:ディスク(CCM)
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タイヤ
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前:265/35R20 後:305/30R20
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最高速度[km/h]
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325km/h
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0-100km/h加速[秒]
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3.7秒
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消費税込み価格
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3750万円程度[※日本仕様での想定価格帯]
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発売時期
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2010年
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販売台数
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世界限定500台
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LFAのカタログ情報
- 平成22年12月(2010年12月)〜平成24年12月(2012年12月)
- 新車時価格
- 3750.0万円〜3750.0万円
LFAの在庫が現在0件あります
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