ロールスロイス 新型 ツーリングサルーン「ゴースト」 エクステリア

フランクフルトで発表されたばかりのニューモデルが早くも日本登場!

ロールスロイス ゴーストの観音開き式「コーチドア」

 09年春のスイス・ジュネーブショーでコンセプトカー「200EX」を発表。その後、9月にドイツ・フランクフルトショーで世界初公開されたばかりの"小型"ロールス「ゴースト」。話題のニューモデルが、早くも日本で初公開された!
 ロールス・ロイス・モーター・カーズは10月1日、新シリーズ第1弾、ツーリングサルーン「ゴースト」を日本で初披露。同日より正式な受注を開始した。新開発のV12 6.6リッターツインターボエンジンを搭載し、従来の「ファントム」に比べると"小さい"ボディを持つゴースト。全長は5399mmと、メルセデスベンツ Sクラス(しかもロング)[5230mm]よりはるかに大きいのだが、それでも、より"身近"になったロールスとあって早くも日本のユーザーからの問い合わせも入っているというようだ。その多くは従来ロールスロイスを所有したことのないユーザー層が占めている。同社の新規顧客の裾野を広げる一台として、ゴーストが将来に向けて果たす役割は大きいものになるだろう。

ロールスロイス 新型「ゴースト」 エクステリア
伝統的なムードながら「ファントム」ほど格式張ってはいないゴーストのフロント周り。ボンネット周りなどのつや消し「シルバーサテン」仕上げはオプションだ。
ロールスロイス 新型「ゴースト」 リアビュー
リア周りもロールスロイスの伝統に従い、エレガントなムードを漂わせる。クロームテールパイプはオプションで選択出来る。
ロールスロイス 新型「ゴースト」 ロールスロイス伝統のリアヒンジ式「コーチドア」
ゴーストもロールスロイス伝統のリアヒンジ式「コーチドア」が採用された。83度まで開閉し、乗員の乗降をエレガントにサポートする。

絶妙な包まれ感と掛け心地を保つ後席ラウンジシート

ロールスロイス 新型「ゴースト」 フロントマスク

 「ロールスロイス ゴースト」のボディサイズは、全長x全幅x全高で5399x1948x1550mm。ホイールベースは3295mmである。それだけにゴーストの室内は十分過ぎるほどの空間を保っている。
 後席ラウンジシートはロールスの伝統に従いCピラーの後ろに位置し乗員のプライバシーを守るとともに、やや内向きに座らせることで左右の乗員同士が会話を楽しめる配慮も加えられているというからさすがだ。高めのシートポジションで前方の見晴らしも良い。またドアより一歩奥まって座らせるだけに、ピラー内側には巨大なコーチドアを閉めるスイッチまで付いている。さらにオプションでマッサージ機能などが付くインディビジュアルシートも設定可能となっている。

ロールスロイス 新型「ゴースト」 インパネ周り
モダンさと伝統が融合された「ゴースト」のインパネ周り。意図的にシンプルなデザインとされた。ディスプレイはウッドパネル内に収納することも出来る。
ロールスロイス 新型「ゴースト」 インテリア
後席はCピラーの内側に位置し、独自の包まれ感やプライバシーを守る伝統的なラウンジシートだ。なお後席側にはコーチドアを閉めるスイッチがある。
ロールスロイス 新型「ゴースト」 パノラマ・サンルーフ
窓が大きく開放感溢れるインテリアのゴーストだが、オプションのパノラマ・サンルーフで、室内をより一層明るくゴージャスなムードにする。
ロールスロイス 新型「ゴースト」 フロント左右ドアにビルドインされた専用の"傘"
分厚いフロント左右ドアの中にビルドインされた専用の"傘"はテフロン加工済みだ。
ロールスロイス 新型「ゴースト」 ピクニックテーブルと9.2インチLCDモニター
後席左右には、伝統のピクニックテーブルと斬新な9.2インチLCDモニターがそれぞれオプションで備わる。
ロールスロイス 新型「ゴースト」乳白色の文字盤と精緻な計器類
視認性が高く、しかもエレガントな乳白色のメーター文字盤と精緻な計器類。

快適性とドライビングの愉しさを両立

ロールスロイス 新型「ゴースト」 エクステリア

 しかしゴーストは、後席の乗員をもてなすためだけの高級サルーンではない。エアサスペンションや各種電子デバイスなどにより、比類ない快適さを追求しながらも、ドライビングの愉しさまでも追求したのだ。搭載されるのは、ロールスロイス史上最強のV型12気筒 6.6リッターツインターボエンジンだ。最高出力570ps(420kW)/5250rpm、最大トルク780N・m/1500rpmという猛烈なパフォーマンスを発揮し、0-100km/h加速はわずか4.9秒。最高速度は250km/hでリミッターが効く設定となっている。トランスミッションは高効率かつスムーズなZF社製8速AT。EUの市街地燃費モードで20.5L/100km(リッターあたり約4.8km/L)と、そのハイパフォーマンスに対しては十分な燃費をマークする。
 もちろん安全性能についても抜かりはない。運転支援のドライバーアシスタントシステムやナイトビジョンカメラ、ヘッドアップディスプレイ、レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)などでドライバーの運転を支援する。また、万が一の事故の際にも、車両センサーによるアドバンスド・クラッシュ・アンド・セーフティマネジメント(ACSM)システムがエアバッグなどの各種安全機能の最適化を図る万全ぶりだ。
 なにもかもが至れり尽くせりなロールスロイスの新しいツーリングサルーン「ゴースト」。そのプライスは消費税込みで2900.0万円。ボディカラーは12色、インテリアのレザーカラーは8色、ウッドは5種類から選択でき、全て受注生産となる。フラッグシップサルーン「ファントム」の4725.0万円から比べればグッと"身近"だが、庶民にはため息が出るような存在のクルマであることに変わりはないようだ。

ロールスロイス 新型 ツーリングサルーン「ゴースト」[欧州仕様車] インテリア
ロールスロイス 新型 ツーリングサルーン「ゴースト」[欧州仕様車] エクステリアイメージ
車名
Rolls-Royce Ghost(ロールスロイス ゴースト)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
5399x1948x1550mm
車両重量[kg]
2360kg(DIN)
総排気量[cc]
6592cc
エンジン種類
V型12気筒 6.6リッター 直噴 ツインターボエンジン
最高出力[ps(kw)/rpm]
570ps(420kW)/5250rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
780N・m/1500rpm
トランスミッション
シフトバイワイヤー式8速AT[ZF製]
定員[人]
5人
消費税込価格[万円]
2900.0万円
予約受付開始日
2009年10月1日