採用は、過去にトヨタで就労した人を中心に

 トヨタ自動車は、今年10月より期間従業員を約800人採用することを明らかにした。リーマンショック以来の世界不況のあおりを受け、トヨタでは工場生産量の大幅な減産にともない08年6月以降の期間従業員(派遣社員)の採用を停止していた。
 しかし今年に入り国の優遇税制などの景気回復施策も奏功して、自動車の売れ行きの回復傾向が世界各国で見えてきた。その中でトヨタでは、残業や休日出勤、関連会社からの応援などで増産に対処してきたが、今後を踏まえ今回10月の新規採用を決定した。
 昨年の世界的不況では、各自動車メーカーが一斉に期間社員の契約打ち切りを行い、「派遣切り」として社会的な批判をかった。その罪滅ぼしというワケではないだろうが、今回の採用は過去にトヨタで就労した人を中心に募集するという。