トヨタ iQ ウインドシールドワイパー

細かい部分にもしっかりと手間とコストがかけられているトヨタ iQ。上の写真を見ても分かるとおり、フロントのワイパーが視界の邪魔にならないよう、形状が工夫されている。
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小さいクルマでもプレミアム

トヨタ iQ フロント

 トヨタ iQは小さいクルマではあるけれど、ちゃんと大人向け(?)に手間とお金を掛けて創りこんでいるところがある。
 それはフロントの「ウインドシールドワイパー」だ。
 ワイパーは雨が降ったときには大活躍するが、雨が降っていないときには無用の長物でしかない。しかしウインドシールド(フロントガラス)の上に乗っているワイパーブレード(拭くところのスプリングとゴム)は、視界の邪魔になることがある。
 昔のクルマはボンネットが真っ直ぐ伸びているから、ウインドシールドからもボンネットがよく見えた。だからワイパーブレードが下の方に見えていてもボンネットと重なってあまり気にならなかった。
 しかし最近のクルマは、エアロダイナミクスと衝突時の歩行者保護の観点から、ボンネットが前下がりになっているデザインが増えた。
 そこでウインドシールドから見える景色からボンネットは消え、走る路面が画面いっぱいに広がることになる。その動く路面の中にワイパーブレードがあると、目に「ものもらい」ができたような感じで、とても目障りになる。

手間とコストをかけて細かい気配りがされたiQのフロントワイパー

トヨタ iQ フロントワイパー

 だからワイパーブレードやワイパーアームの形状を工夫したり、エクステリアのデザインをするときからワイパーを隠したりする対策を取るクルマも出てきた。しかしそれは大型の高級車が主流であって、小型ではあまり見られなかった。
 でもiQはコンセプトどおり、ワイパーにも気を配ったクルマ創りになっていた。
 エアロワイパーでもなく、ボンネットとの隙間に隠れるタイプでもないが、ブレードのスプリングの形状を工夫したデザインで、視界の邪魔にならないようにしている。
 普通のワイパーブレードよりちょっと重くなっていそうだが、使わないときにお行儀良く収まっているできの良いワイパーである。

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代表グレード
トヨタ iQ 100G
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
2985x1680x1500mm
車両重量[kg]
890kg
総排気量[cc]
996cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
68ps(50kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
9.2kg-m(90N・m)/4800rpm
ミッション
Super CVT-i(自動無段変速機)
10・15モード燃焼[km/l]
23.0km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
150.0万円
発売日
2008/11/20
達人プロフィール: こもだ きよし
職業:モータージャーナリスト
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)、JAF交通安全委員会委員、セーフティドライビング・インストラクター・アカデミー会長、警察庁運転免許制度に関する懇談会委員、BMWドライバー・トレーニング・チーフインストラクターなど...
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