アウディ ドライビング エクスペリエンス

ドイツのアウディ本社の監修だから中身が濃い

アウディ ドライビング エクスペリエンス

 輸入車を中心にして、メーカー主催のドライビングレッスンが行なわれているというのはご存じだろうか。ただの安全運転教習に止まらず、「安全な環境でときには危険な状況も体験」といった趣旨を掲げるところが多く、レベルアップにはもってこいだ。今回のアウディも「アウディ ドライビング エクスペリエンス」として開催して今年で9年目。以前はアウディ以外のオーナーも多かったというが、最近ではほとんどがアウディオーナーで、すっかり定着した感がある。
 アウディの場合、ドイツの本社のコントロールに置かれているのが特徴で、それだけにメニューもじつに豊富で、なんと本国に走りに行くというものまである。しかも今年からは「エレガンス ドライビング」「ニューモデル エクスペリエンス」、そして環境に優しい「エコ エコドライビング」と、3つの新プログラムが加わってさらに充実だ。ちなみにエレガンス ドライビングというのが気になるが、女性インストラクターが女性のためにエコでスマートなドライビングをレクチャーしてくれるといった内容となる。

アウディ ドライビング エクスペリエンス
参加人数は集中的にレッスンするために少数。インストラクターひとりに対して、受講者は3〜4人で、今回は達人でお馴染み近藤が参加してみた。
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レーシングドライバーも講師なので、レベルは高いのは当然で、さらに教え方も優しいので怖がる必要はなし。自然体でトライするのが上達のコツ。
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そして雑誌などでお馴染みのモータージャーナリストも講師を務めるのも魅力。知り合いの飯田裕子嬢も講師で、ちょっぴりやりにくい……。

出たばかりのアウディ Q5で、ドロドロになる

アウディ ドライビング エクスペリエンス

 レッスン用に用意されたのは発売されたばかり(というか、取材時は発表前)のアウディ Q5と、なんとも贅沢である。しかも、初っぱなのレッスンメニューは、ダート。というか、雨が降っていたこともあって、かなり泥みたいになっている。ここで、まずはABSに備えられた特殊マッピングによる制動力の確保を体験。ダートで通常のABSを効かせると、どこまでも作動したまま進むようになってしまうのが、アウディの場合は路面上の状況を読んでエンジンとブレーキを制御するので、最大限の制動力が得られる。踏みっぱなしでドンドン進んで、あとはなすすべなしということにはならないのは、大きな安心感につながる部分。
 そしてなかなかそんなところへは走りに行かないが、片輪だけはまってしまった場合も体験できた。大きくはまり込んでも関知して接地しているほうへトラクションを振り分けてくれるので、すんなりと脱出できた。普通はイニシャルの高い機械式のLSDでも入れていないと無理だろう。

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ABSよりも制動距離は短くなったが、それを意識させないのはさすが。普通にブレーキを踏めば、少し距離は長いもののキッチリと止まった。
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オフロード車でないと走れないようなこんなダートのデコボコ道でも、片輪が浮いていても、問題なくトラクションがかかり脱出できた。
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こんなことも体験できるのは貴重。坂道での再発進でも下がらないヒルスタートアシスト以外に、下り坂でも一定のスピードを保ってくれる。

ブレーキを思いっきり踏めるのもレッスンだから

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 いざとなったらブレーキは強くガツンと踏む、と頭でわかっていても踏んだことってあります? ほとんどの人はないハズ。テストコースを使ったレッスンだから、思いっきり踏めるわけで、これは一度体験しておくのとしておかないのでは大違い。危険回避度も違ってくるというもの。
 ただ滑りやすい路面でガツンと踏むだけでなく、フルブレーキをかけながらステアリングを切って障害物を回避ということまで体験。これは単にやってみるというか、ドライバーの度胸と技術で回避するだけではなくて、横滑りを防止するESPや自動アシストするダイナミックステアリングの働きで、やってみればすんなりでまことにあっけない。こちらもシステムの介入を感じさせず、なんだか運転がうまくなった気がしてくるのもまた利点のひとつだろうか。

アウディ ドライビング エクスペリエンス
まずはドンとブレーキを踏む体験。かなりガツンと踏まないと後続車に危険を知らせるハザードは点かない。壊すぐらいの勢いでちょうどいい感じ。
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フルブレーキングしながらステアリングを切って回避。タイヤはロックしないし、ちゃんと舵が効いて回避できるので安心だ。一度体験しておきたいメニュー。
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写真を見てもわかるように、路面のミューが左右で違う場合でも、ESPとダイナミックステアリングのおかげで姿勢を崩すことはなく、安全に停止できた。

これぞクワトロの見せ場! カニ走りにトライ

アウディ ドライビング エクスペリエンス

 最後にチャレンジしたのが、スキッドパッド上の定常円旋回。Rの小さい円ではなく、大きな円をゆっくりと回るのだが、路面のミューは凍結路レベルで、つまりツルツル。ここをまず横滑りを防止してくれるESPをオンで走行。スピードはそれほど出ないものの、安心して走ることはでき、最新の安全制御を体感できた。そして、お楽しみはこれからで、オフにした状態であえてテールをスライドさせ、アクセルコントロールで回ることにチャレンジ。このときのステアリングがポイントで、ドリフトではないため、カウンターは当てずに、うまく姿勢を作ったら真っ直ぐにしたまま。つまりWRCのスノーセクションで見かけたりするアノ形なのだ。SUVのQ5でもこんなことができてしまうのが、アウディの走りへのこだわりであり、聞けば「すべてのモデルが一定の味付けがされていて、こういうのって楽しいでしょ」という姿勢とのこと。
 とはいえ、いきなりやろうとしてそれは無理。インストラクターに横に乗ってもらって、教えてもらうとなんとかできたので、もう少し練習すればできる気もするけど、できない自分がとても悔しい。まぁ、「筋はいいですよ」といわれたのが唯一の救いか。
 というわけで、できるできないは別としても、一度体験しておくのはスキルアップという点で段違い。一度やったことがあるというのは、ドライバーとして大きなノウハウだ。有償だけでなく、無料のメニューもあるので、ぜひ体験してみてほしい。

アウディ ドライビング エクスペリエンス
こちらの講師には、走りのことならお任せ、我らがアニキ、斎藤聡氏もいた。お手本を見せてもらうと、サラリとやってのけて簡単そうなんですけど……。
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どうしてもカウンターを当ててしまう。4WDなので、ステアリングを中立にしておくと、前進と横滑りのバランスが取れて、ゆるゆると円をトレースしながら、進むというわけ。
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某国産スーパーカーのテストドライバーにもスキッドパッド上のハンドルさばきはうまいと言われたのに……。同乗してもらってやっとの図。

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