総合評価
スバル インプレッサ WRX STI Aライン 走り 三菱 ギャラン フォルティス スポーツバック ラリーアート 走り
スバル インプレッサ WRX STI Aライン
三菱 ギャラン フォルティス スポーツバック ラリーアート
松下宏

WRXをATで乗りたいというニーズに応えられるようになるとともに、2.5リッターエンジンの排気量の余裕が生み出す走りの気持ち良さが得られるようになった。価格が300万円を超えるので、実際にはそうたくさんは売れないだろうが、幅広いユーザーに対応した点は評価できる。スポーティさと扱いやすさを求める人にオススメ。

エボXでは過激すぎて乗れないという人も多く、ユーザー層を狭めている面があった。それを拡大したのがスポーツバックで、ツインクラッチSSTを採用しながらもリーズナブルな価格が設定されている。走り志向の強い人はエボXを選ぶだろうが、普通の人が乗るスポーティカーとして手頃な存在であるのは間違いない。

片岡英明

一般的な5速ATだが、3種類の走行モードのほか、ステアリングにはパドルシフトが付く。エンジンも余裕たっぷりのEJ25型水平対向インタークーラー付きターボだ。ライバルはもちろん、6速MTのSTIと比べても割安感がある。もちろん、走りの実力も一級だ。イージードライブだからファミリー派にも最適な1台と言える。

ランサーエボリューションと比べると刺激性は薄いものの、素性のよさが光るスポーツモデルだ。2リッターターボは誰にでも持てる実力を引き出せる。ツインクラッチSSTは操る楽しさが格別。変速するときの気持ちよさではインプレッサを上回る。インテリアなどの質感は今一歩で物足りないが、実力派のマルチプレイヤーだ。

国沢光宏

本来ならマニュアルで乗りたいクルマながら、ヨメさんが乗るような使い方だとそうもいかない。ランサーエボリューションの場合、マニュアルと同等以上の価格帯でATを加えたのに対し、インプレッサは格安としてきた。この判断、的確だと思う。個人的にはインプレッサすべてをSTIと同じボディにしちゃったらいいんじゃないか、と考えます。

このところ三菱の商品戦略がまったくわからない。これじゃ販売現場もどういった売り方をしたらいいのか迷うことだろう。少なくともスポーツモデルには「ご本尊」が必要。ランサーエボリューションもパジェロもモータースポーツというバックボーンがあったからブランドになったことを忘れてしまっているようだ。このままだと埋もれてしまうだろう。

TOTAL
トロフィー 128点
119点