横長ヘッドランプを採用したスタイリッシュなフォルム
現行型のトヨタ ウィッシュは、2003年1月にデビューした。コンセプトは手頃なボディサイズとスタイリッシュなデザインの7人乗り3列シートミニバンで、ライバルであるホンダ ストリームを越える人気モデルとなった。そんなトヨタ ウィッシュだが、4月にも初めてのフルモデルチェンジが行なわれるという情報を入手した。
新型トヨタ ウィッシュは、現行型のコンセプトを受け継ぎつつ、さらなる安全性能の強化と使い勝手の良さを備えているという。外観デザインは、写真を見てもわかるとおり、非常にスタイリッシュだ。横長のヘッドライトや立体的なサイドビューの造形、そしてワゴン的なリヤまわりのデザインなどは、新鮮さを感じさせてくれる。
気になるラインアップだが、現行モデルは2.0Zのみがワイドフェンダー付きの3ナンバーだったが、新型ウィッシュでは現行の1.8X エアロスポーツパッケージに相当する1.8Sというグレードも3ナンバー化されている。5ナンバーボディを維持するのはエアロ無しの1.8Xと2.0Gのみとなるが、3ナンバー化による取り回しの悪化はなく、最小回転半径は現行モデルと同程度かグレードによっては小さくなっている。
充実した安全装備は全グレードに標準装備!
インテリアに目を向けると、こちらも基本的にはキープコンセプトの造りだ。しかし横方向の広がりを感じさせるデザインが与えられ、広々感と上質さは大幅にアップしている。ステアリングはDシェイプのスポーティなデザインとなり、パドルシフトのスイッチが追加されたのが新しいところ。ちなみにシフトレバーがDレンジに入っているときでも使用可能で、この場合は一定時間が経過すると自動復帰する。
シートアレンジは現行モデルと基本的には共通で、2.0Zのみ6人乗り仕様となる。沓内空間の広さには大きな違いはないが、シート形状の工夫により、乗り心地を含めた居住性は大幅にアップしている。
また安全装備が充実するのも新型ウィッシュのポイントだ。まず、三角窓部分の補助ピラーを50mm細くし、右左折時の視界を改善。さらにサイド&カーテンエアバッグとVSC(横滑り防止装置)は全車に標準装備される。
全車バルブマチック仕様のエンジンを搭載する!
新型ウィッシュには現行モデルと同様、1.8リッターと2リッターエンジンが用意されるが、すべて新開発のバルブマチック付きとなる。2リッターに関してはノア/ヴォクシーやプレミオ/アリオンと共通だが、このウィッシュで初めて搭載されるのが1.8リッターのバルブマチックエンジンだ。
そして組み合わされるミッションは1.8リッターが4速ATからCVTへ変更され、全車CVTを採用しさらなる低燃費を実現した。エンジンパワー、トルクともに現行型ウィッシュを越えるのはもちろん、カタログ燃費も1.8リッターモデルで16.0km/Lというから驚きだ。
新型トヨタ ウィッシュは見た目や使い勝手の良さだけではなく、安全や環境面でも大幅に進化し、ライバルに対して大きなアドバンテージをもって登場してくるのは間違いないだろう。