Sモデルならではの存在感!
クルマを購入する時の選択基準は経済性、走行性能、居住性、大きさ……。スタイルも購入条件の大きな一つだろう。初対面のアウディS5は「スタイルだけで選びました」と言われても説得力のあるクルマだ。写真で見るより実車は、低く(1375mm)、幅広く(1855mm)精悍なフォルム。一目でアウディだとわかるスタイルだが、気品のある流麗なクーペスタイル。
さらにSモデルの為、フロントの造形はよりアグレッシブとなり凄みも感じる。大きなドアを開けると、豪華なインテリアが広がっている。オーディオ、ナビ、空調などのスイッチ類は多く、直感的な操作は難しいが、全てを知るのはオーナーになってからの特権だろう。上質なレザーを使いホールド性を高めたスポーツシートも快適性とスポーツ性が上手く両立している。太めの革巻きステアリングホイールを握り、エンジンスイッチをオンにすると低音の4.2リッターV8サウンドが響く。この十二分な演出でシートに座っているだけで通常のアウディにないSモデルの存在理由を体感する。
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心地よい走りに運転の上手さを錯覚
低回転から大きなトルクをもつエンジンは(最高出力354ps、最大トルク44.9kgm)は、軽々とこのエレガントなボディを、あたかも小さなクルマになったように加速する。その気になれば100km/hまでは5.1秒の駿足で、深くアクセルを踏み込んだときのV8のビートの心地良さは、必要以上に右足のアクセルペダルに力が入る。一瞬で法定速度を超えてしまい、慌ててアクセルを戻せば、官能的なビート音も何処か遠くから囁くだけになり、スポーツカーからサルーンカーに変わる。
オーディオの音質も良く、CDの音楽を楽しみながら高速道路をゆっくり走るのもS5の楽しみ方だろう。
クアトロシステムによるフルタイム4WD(基本駆動トルク配分、前40:後60)は直進の安定性が高く、雨天時にも気を使わないで走れる。直進だけではなくコーナーの進入にも狙ったラインをトレースする事が簡単で、自分の運転が上手くなったように錯覚する。更に攻め込めば弱アンダーステアから明確なアンダーステアを感じるが、その課程は自然で不安感はない。スポーツサスペンションは19インチのタイヤを履くこともあり、路面の継ぎ目をはっきり伝え、他のアウディ車より明らかに硬い。サスペンションをコンフォートに変えても硬いが高剛性のボディは大きな入力に対してもしっかり振動を受け止める。不快感はないが、個人的にはもう少し乗り心地に振って欲しいと感じた。
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アウディ好きを裏切らない!
SモデルにはRS4やRS6に代表されるスーパースポーツセダン(ワゴン)があるがS5はあくまでアウディの上級車として位置付けだろう。余裕のある走行性能は全ての場面に置いてドライバーのゆとりを生み、上質なインテリア、華麗なスタイルはオーナーの満足感を高める。S5はアウディ好きなら期待の裏切らないクルマだ。
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代表グレード
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アウディ S5 4.2FSIクワトロ
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4635×1855×1375mm
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車両重量[kg]
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1750kg
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総排気量[cc]
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4163cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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354ps(260kw)/7000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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44.9kg-m(440N・m)/3500rpm
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ミッション
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6速AT
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定員[人]
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4人
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税込価格[万円]
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861.0万円
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発売日
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2008/3/18
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S5のカタログ情報
- 現行モデル
- 平成29年4月(2017年4月)〜現在
- 新車時価格
- 891.0万円〜987.0万円
S5の在庫が現在0件あります
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