【パリショー2008】アウディA1スポーツバック コンセプト

TFSIエンジンと電気モーターの同時作動

 アウディは、10月2日から10日まで開催されている2008年パリモーターショーで、ハイブリッド技術搭載のコンセプトモデル「アウディA1スポーツバック コンセプト」を発表した。
 全長3.99m、全幅1.75mのアウディA1スポーツバック コンセプトは、新しいハイブリッド技術を採用し、フロントには、110kW(150ps)を発生する1.4リッターTFSIエンジンを搭載した。Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)を介して前輪を駆動。加速時には、出力20kW(27ps)の電気モーターにより、さらに150Nmのトルクが前輪に加わり、TFSIエンジンと電気モーターの同時作動により、力強いスポーティな走りを実現する。
 また、「アウディA1スポーツバック コンセプト」は、電気モーター単体により、排出ガスをまったく出さないクリーンな走行も可能。搭載されているリチウムイオンバッテリーにより、電気モーター単体でも最高速度100km/h、最長100kmの走行が可能だ。
 さらに、ハイブリッド技術とアイドリングストップ機能、エネルギー回生機構の組み合わせにより、ガソリンエンジン単独走行時と比べて、燃料消費量と排出ガスを約30%削減。0〜100km/h加速7.9秒、最高速度200km/hという高い動力性能にも関わらず、燃費は25.6km/l、CO2排出量は92g/kmにとどまる。
 このほか、「アウディA1スポーツバック コンセプト」は、ワイヤレスLANを利用したセキュリティシステムや進化したインフォテイメントシステムなど、ユニークで先進的な装備を多数採用した。
 なお、これらの「アウディ A1スポーツバック コンセプト」のさまざまな特長が採用される、スポーティコンパクトカー「アウディA1」の市場導入時期・価格は未定。