ボクは、カルナバワックス党として、これまでに数多くのカルナバワックスを紹介し、その魅力を余すことなく伝え、“布教活動”に務めてまいりました。最近では、いつもこのコーナーを読んで下さっている方より、「ヤッパ、ワックスといえば、カルナバですよね!」とか、「クルマ好きは、カルナバじゃなければ!」なんて声も頂きます。その反面、「艶、光沢は最高なんだけど、耐久性がもっとあったら・・・。」といった不満もちらほら・・・。
それなら、カルナバ主成分にも関わらず、コーティング材並の耐久性をもった製品があればなあ・・・。あっ、ありました!その名は「ポリマックス」。販売開始より10年以上の歴史をもち、派手な販売活動を控えながらも、その高い品質が多くのユーザーより支持され、常に自動車用品店の洗車コーナーでは“一等地”に陳列されています。
主成分はカルナバ蝋でも一番若い葉からしか採取できないプライム・イエローカルナバ。さらにこのカルナバ成分が塗装面にしっかり結合できるよう、3次元結合ポリマーを配合。美しい艶と撥水が長期間に渡り持続できるように開発されました。
酷暑から、夕立までワックス皮膜には少々過酷な条件のもと、実際にどの程度の艶、持続性があるのか、テストを敢行してみました。
洗車&下地処理で塗装面を整える
塗装面に付いた粒子状の汚れを洗い流し、シャンプーにて洗車を行う。
ポリマックス専用のNCコンパウンド。濡れたボディに直接施工を行う。
タテ、ヨコのスパーンで均等に力を入れながら塗装面を磨いていく。
コンパウンドの成分は専用スポンジで擦りながら水を掛けて洗い流す。
水分は塗装面に多少残っていても構わないが拭き取った方が効果的。
コンパウンドの洗い残しがないように塗装面を丹念に拭き取る。
「ポリマックス」を塗布する前に、施工車両の塗装面を確認すると、グルグルと円を描く磨き傷と、幾重にも重なった水垢の嵐。まずはこれを片つけないと、どんなに優れたワックスでも効果を発揮する事は出来ません。そこで、シャンプー洗車後、「ポリマックス」専用の超微粒子NCコンパウンドを使い、下地処理を行いました。このNCコンパウンドは濡れた状態の塗装面に対し施工を行うもので、擦っていきますと泡が立ち、こびり付く事もなく、スムースに作業が行えます。仕上げは、スポンジで擦りながら洗い流してしまうので、イヤな粉が出たりといったことは皆無。カーシャンプーの延長でカンタンに作業が出来ます。
完全とはいえないものの、磨き傷はかなり目立たなくなり、水垢に関しては、クレーター状のものを含め、ほぼ除去する事が出来ました。
下地処理後ポリマックスを塗布
固く絞った塗布用スポンジにポリマックを適量取る。
固く絞った塗布用スポンジにポリマックを適量取る。
乾燥は一切不要。塗布後すぐに専用クロスにて素早く拭き取る。
塗布は、拍子抜けするほどカンタン。付属のミクロフォームスポンジを濡らした後、固く絞り「ポリマックス」を適量とります。一度に広範囲を塗布するのではなく、ブロックごとに作業を行います。乳液状の「ポリマックス」は非常に伸びがよく、経済的なのも特徴です。塗り込みを行ったその場ですぐにクロスにて拭き取りを敢行。何の抵抗もなく、軽く拭き取れ、作業性に関しては、数あるカルナバ製品の中でもピカイチです。
深みのある艶はカルナバ主成分ならでは
施工車は、最も磨きにシビアといわれている黒&赤のツートンカラー。しかし、丹念に磨き上げた際の満足感は最も得られるカラーです。
さて、「ポリマックス」にて施工した状態は?ごらんのとおり、カルナバワックスの常である深みのある艶が見事に再現できました。また、ムラの発生が皆無のため、乱反射が発生せず、シャープな光沢感も特徴です。
手触りは、高級カルナバワックスのようなスベスベ、しっとり感には欠けますが、その分ホコリを呼び寄せない皮膜といえます。
カルナバの艶にコーティング材の耐久性を実現
耐久性、撥水性は度々登場します愛車にてテストを行いました。今年の8月は、前半は酷暑、お盆を過ぎてからは秋雨前線が日本列島に停滞し、筆者在住の関東地方では連日の降雨。写真は、連続降雨3日目のボンネットですが、水玉というより、細かい粒のような接触角度の高い撥水性を実現。激しい降雨では、水玉が踊り、塗装面から流れ落ちる様はハスの葉を連想させます。
何度か、カーシャンプーにて洗車を敢行しましたが、この撥水性は一向に衰えることなく、強固な皮膜の威力を実感しました。
この「ポリマックス」は、カルナバワックスの深い艶を手に入れながらも、コーティング材のような持続性があり、施工後、クルマのお手入れを楽にしたいという欲張りな方にオススメ!もちろん、洗車マニアで毎週施工を行いたいという方でもOK!磨き込むほど深い艶が得られますよ。