ライター紹介

自動車ライター&カーグッズライター

外川 信太郎 氏

大学卒業後、ラジオ局の放送作家(自動車番組)を経て、2000年にフリーの自動車ライターに。輸入車専門誌、カーグッズ誌、ウェブマガジン、自動車用品メーカーのカタログ執筆。またカーワックス、自動車メーターの知識は、業界でも特筆。現在でも、山梨県甲府市の某FM局でクルマ番組のパーソナリティも勤める。愛車は正規輸入車では日本上陸一号車のピンクの「ルノー・トゥインゴ」と「オペル・ベクトラ」。他にも50万円以下で購入できる、格安輸入車をこれまでに十数台購入。湘南藤沢市生まれ、少年時代は、英国に滞在。

クルマに乗っている人なら、開口一番「ガソリン高いッスよね〜」これが最近の挨拶になっていませんか?ボク自身、クルマに携わる仕事をしていながら、最近はもっぱら電車移動が多くなったような?事実、今年のレジャーは皆さん電車でGO!という方が増加傾向ということです。
 しかし、ガソリン価格が高騰を続けても乗らないという訳にもいかないのが、この仕事。そこで、一キロでも、遠くへ走れたらなあ?なんて思い、ラゲッジルームの余計な荷物を降ろしてみたり、エアコンを切ったりと日々努力はしているものの、これといって効果があるんだか、ないんだか・・・。
 そんな時、知人から「これ、燃費向上に効果あるよ」といって紹介されたのが、この「ロカリオ・GUNGUN」。しかし、この手の商品には、正直関わりたくないというのがホンネでした。ワタクシ自身、2008年2月公正取引委員会が実施した強制排除命令が下った「燃費向上」を謳う製品の数々をテストし、あれやこれやと執筆をした事がありましたので・・・。

 しかし、酷評で有名なある自動車工学の専門誌にてこの「ロカリオ・GUNGUN」をテストした結果、最も燃費向上に貢献できたということで、モノは試しと話半分でテストしてみる事にしました。

取り付けは、エアクリーナーに入れるだけ!

ステンレス素材のワイヤーに特殊セラミックボールがぎっしり収まる。

エアクリーナーの大きさに合わせ、折りたたむ事も可能。

エアクリーナーを開ける。車種によって方法は異なるがカンタン。

半永久的に効果が持続するということもあり、作りはしっかりしています。真っ白なボール状のものは、特殊セラミックス。そして、これを束ねているワイヤーは、経年変化の極めて少ない高品質なステンレス「SUS304」を採用しており、手に取るとずっしりしています。装着は一般にエアクリーナーボックスの蓋を外し、外気吸入側に入れるだけ。取材車のような、ダイレクトタイプや小型形状の場合、折りたたんで入れることも可能で、スパイラルタイプのワイヤーには、収縮性を持たせてあります。

 この特殊セラミックボールから、放射される遠赤外線&イオンが、吸入された空気分子を細分化し、混合したガソリンが燃焼しやすい状態を作るのだそうです。なるほど、この白いボールにそんな効果があるんだあ・・・。

さて、実走TESTの結果は?

早速、後付9連メーターを装備する、“走る計測器”の異名を持つ愛車「ルノー・トゥインゴ」でその変化をチェックすることにしました。

 「どうせ、変わらないだろう・・・」と思い、アクセルを踏んでいくと、やはり発進加速にはコレといった変化はなし。しかし、ドライバーの真正面に鎮座している巨大なタコメーターの指針が2000回転を超えた辺りから、弾みが付いたようにエンジンが軽やかに回り、クルマが無理なく前に進もうとします。この感覚が4000回転あたりまで持続され、もっとも多用する中速域のトルクが太くなったことが体験できました。さすがに元々のパワーが大したことありませんので、急勾配ではキビシイですが、幹線道路の登坂など、本来4速から3速にシフトダウンを要求していた場所でも、そのままスルスルと登っていけるようになりました。
 メーター達の変化を確認しましたが、油圧、油温計の数値には変化なし。装備したエアクリーナーの吸気温度も変化はありません。しかし、排気温度が通常より100度以上も低下している事を確認。この時期、少々負荷を与えて走りますと、750℃あたりを示しますが、終始650℃を超える事はありませんでした。これは、理想的な燃焼状態であると判断してもよいといえます。

 さて気になる燃費テストの結果ですが、
12.58km/L→13.62km/L
(満タン法計測 96年式ルノー・トゥインゴ)

 当初は、中速域のトルク向上に伴い、ついついアクセルを踏みすぎて燃費が逆に低下してしまいましたが、トルク向上を上手く生かし、アクセル開度を抑えることで、上記のような燃費向上が実現できました。
 この「ロカリオ・GUNGUN」は、確かに効果アリ!でしたね。

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