北米仕様「ヴァーサ セダン」<日本名:ティーダラティオ>

日産は低燃費小型車、クライスラーはピックアップトラックを供給

 日産とクライスラーは、4月15日、OEM供給に関して相互補完となる2つの新たな契約に合意した。両社間のOEM供給については、日産がすでに今年1月、クライスラーが南米市場で販売する日産「ヴァーサ セダン」<日本名:ティーダラティオ>をベースとした新型モデルをOEM供給することで合意している。
 日産は、今回新たに、クライスラーのユニークなコンセプトとデザインに基づく低燃費小型車を生産する。クライスラーにとって新セグメント参入となるこの小型車は、日産の追浜工場(神奈川県横須賀市)で生産され、北米、欧州、およびその他グローバル市場において2010年に投入される予定。
 一方、クライスラーは、日産向けにフルサイズピックアップトラックを生産する。日産のユニークなデザインをベースとした同車は、クライスラーのサルティヨ工場(メキシコ)で生産され、2011年から北米で販売が開始される。
 また、日産の関係会社であるジヤトコでは、2004年以来クライスラーへトランスミッションを供給しており、今回の合意で日産、クライスラー間の長きにわたる製品相互供給の関係がさらに拡大されるといえる。