旧車好きが集まる日曜朝のマニアクルーズ!

 ここ数年、国産旧車の人気が上昇している。それも比較的若い世代のクルマ乗りたちが、趣味の対象として国産旧車をチョイスする事例が増えているようだ。今までの旧車はどちらかと言うと"クラシックカー"的なニュアンスが強く、ヨーロッパ的な(敷居の高い)エンスーテイストを感じさせていたが、時代も21世紀となると'80年代車等も"ネオクラシック"として旧車世界に仲間入りしだした為、現代の道路事情の中にあっても過不足無く走るパワーと良好な整備性を持つこれら"ネオクラシック"が、若い世代にウケ始めたというわけだ。
 こうした新しい流れに呼応するように、国産旧車を気軽に楽しむことを推奨するショップ、バラクーダが奇数月の第二日曜日に開催しているのがマニアクルーズだ。これはアメリカのエンスーの間ではポピュラーな"モーニングクルーズ"の国産旧車版で、道の空いている日曜日の朝、愛車で軽く出かけてみんなで集まろう、というものだ。
 マニアクルーズの会場となるのは、本牧にあるムーンアイズArea-1裏手の駐車場。午前9時頃からポツポツとクルマが集まりだし、正午過ぎには三々五々、自然と解散していく。参加費用も完全無料、ただ集まるだけというユルさがこのイベントの良いところだ。「マニア」という名を冠しているが、参加条件は"日本車であること"だけ。もちろんそこは自然と趣味性の高いクルマが集まるわけだが、普通の自家用車でギャラリーしに行っても問題はない。ただ集まるだけの会場だが、主催のバラクーダ提供の無料ジャンクパーツ(デッドストック品も多数!)コーナーや、ムーンアイズからのコーヒーサービスもあり、旧車好きなら何とはなしにいるだけで楽しい空間である。次回の開催は5月11日。興味のある人はマニアな世界を覗きに行ってみては如何だろうか。

超稀少! 逆輸入810ワゴン!

超稀少! 逆輸入810ワゴン!

この日最も注目を集めたのが、カリフォルニアナンバーも勇ましいこのDATSUN 810ワゴン。完全北米仕様のため、「ブルーバード」では無く「DATSUN 810」である。最近はこの手の北米仕様日本車も人気が高く、これはコンディションも抜群だった為注目度の高さはダントツ! 北米仕様ならではのゴツい5マイルバンパーは普通なら不人気要素だが、この場では最高のチャームポイントとして評価される。
ド根性シャコタン!
ド根性シャコタン!
ド根性シャコタン!

ド根性シャコタン!

"車高が低いクルマはカッコイイ"というのは、もはや世界の共通語。貴重な旧車といえども、ズドンと車高を落としてモディファイを楽しみたい。それもセダン系でフェンダーに被るくらい落とすのが今風?
スカイラインも色々
スカイラインも色々
スカイラインも色々

スカイラインも色々

国産旧車の王道、箱スカはこれまたお約束の街道レーサー仕様(YAZAWAタオル装備!)だが、会場には4気筒ショートノーズ仕様のケンメリとジャパンセダンがひっそり奇跡のツーショットを決めていたりするから見逃せない。
サニーも人気
サニーも人気
サニーも人気

サニーも人気

サニーもマニアクルーズに多く集まる。昔の南武線のようなカラーになってしまった210セダンは、何と女性オーナー! しかも210クーペの相方と揃って登場してくるのが憎い。A型エンジンはパーツも豊富な為、チューニング志向のクルマも多い。
トゥクトゥク軍団来襲!
トゥクトゥク軍団来襲!
トゥクトゥク軍団来襲!

トゥクトゥク軍団来襲!

なんとこの日はトゥクトゥクも会場に出現。どれも極上コンディションで光り輝いているうえに、軍団のケツ持ちをタイタクシー仕様のカローラが務めるというレベルの高さ! マニアクルーズの磁場が引き寄せたのか…。
何故かケロヨンもやって来た!
何故かケロヨンもやって来た!

何故かケロヨンもやって来た!

ヨタハチの助手席には懐かしのケロヨン! 何と当時撮影に使われた本物だそうで、そのダメージっぷりが妙にリアルだ。こんな虚ろな表情のケロヨンに出会えるのも、マニアクルーズが発する磁場ならでは!

written by ポルノ鈴木