キャデラック CTS エクステリア
キャデラック CTS フロント

全体に角張った印象のエクステリアデザインは、ここ最近のキャデラックに共通のテイストでまとめられている。

キャデラック CTS リヤ

縦長のリヤコンビランプやエッジの効いたデザインがとても個性的だ。フェンダーのダクトなど、スポーティな要素もちりばめられている。

キャデラック CTS フロントマスク

ひと目でキャデラックファミリーだとわかるデザインが印象的だ。大きなヘッドランプやグリルが高級車らしい風格を感じさせる。

キャデラック CTS リヤビュー

キャデラック伝統の縦長ブレーキランプを採用。メッキパーツが高級感を演出している。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

キャデラック CTS 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

エッジの効いたデザインが印象的なキャデラックのエントリーモデル

 CTSはキャデラックブランドのエントリーモデルに位置付けられるクルマ。日本で2003年2月にデビューした初代モデルは、アート&サイエンスをテーマにしたエッジの効いた外観デザインで注目され、アメリカ国内だけでなく世界的にも大ヒットした。
 ヒットした初代モデルを受け継いだ2代目モデルは2007年10月に発表され、2008年に入ってデリバリーが始まった。シグマアーキテクチャーと呼ぶ基本プラットホームは従来のモデルからキャリーオーバーされたものだが、外観デザインや内装の仕様、パワートレーンなど、多くの要素が新しくなり、確実な進化を遂げている。

キャデラック伝統のアイデンティティを継承する

 シャープな切れ味を感じさせるエッジの効いた外観デザインは、初代CTS以降キャデラックブランド車に共通するアイデンティティとなっており、今回のモデルにもしっかり継承されている。高級感と風格を感じさせるフロントグリルや大型のキセノンヘッドライトがドラマチックな印象を与えており、ボディサイドにはクロームのエアベントが採用されてデザイン上の新しい特徴となった。
 リヤに縦長のテールランプを採用するのはキャデラックの伝統で、クローム処理された横長のフィニッシャーやLEDハイマウントストップランプがワイド感を強調している。ボディは全長が4870mm、全幅が1850mmという堂々たる3ナンバー車だ。カタログには最小回転半径の表記はないが、意外に小回りが利いて扱いやすい印象を受けた。

代表グレード
3.6
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4870×1850×1470mm
車両重量[kg]
1810kg
総排気量[cc]
3564cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
311ps(229kw)/6400rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
38.1kg-m(374N・m)/5200rpm
ミッション
6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
8.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
620.0万円
発売日
2008/1
レポート
松下宏
写真
高木博史
スタイル インテリア 走り&メカニズム