悲願の「F1優勝!」を目指して
トヨタは3月7日、都内で2008年のモータースポーツ活動および支援活動について発表を行った。
早くも参戦7年目を迎え、いよいよ大きな結果に期待がかかるF1では、新型F1マシン"TF108"を投入。また新たにティモ・グロック選手を起用し、ベテランのヤルノ・トゥルーリ選手とのコンビで参戦する。記者発表の席でトヨタ自動車の渡辺社長は「今年こそは、と毎年言っているが」と、チーム関係者にとっては耳の痛い前振りをしながら、「今年こそ優勝を目指して欲しい」とチームを激励した。
また、国内のSUPER GTや米国NASCARへのワークス参戦を始め、フォーミュラ・ニッポンへのエンジン供給など、今シーズンも国内外様々なカテゴリー・イベントへの支援を継続的に行うことを明らかにした。
世界のトップクラスドライバーを育成するトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)。今年のTDPでは内外14名のドライバーを支援する。
会場には、今シーズンよりウィリアムズF1チームのセカンドドライバーのシートを獲得し、遂にF1参戦を果たす中嶋 一貴選手を筆頭に、GP2参戦に加えトヨタF1チームのサードドライバーとなった小林 可夢偉選手、昨年の全日本F3とSUPER GTでのチャンピオン獲得実績をひっさげ今年はF3ユーロシリーズに参戦する大嶋 和也選手、07年のSUPER GTチャンピオン、石浦 宏明選手と、いずれも華々しい実績を重ねているTDPの若いドライバーたちが一堂に会した。このようにTDPは、既に多くの実績を誇る注目の存在となっている。未来の中嶋、小林を目指す若きTDPドライバーの動向にも、併せて注目してゆきたいところだ。