「出会い頭事故防止」などを目的

 トヨタは、ITS(高度道路交通システム)技術の活用により交通事故低減を目指す、「インフラ協調による安全運転支援システム」(インフラ協調システム)の公道実証実験を、第4期ASV(先進安全自動車)とDSSS(安全運転支援システム)の連携プロジェクトに参画し、3月3日から28日まで愛知県豊田市で実施する。
 トヨタでは、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」に基づき、車両に搭載された個々の安全装備・システムに加え、クルマと道路インフラ・他車両・歩行者との連携を可能とするITS技術を活用した「インフラ協調システム」の開発を進めている。
 今回、公道実証実験を行うシステムの機能は、(1)出会い頭衝突防止支援 (2)右折時衝突防止支援 (3)緊急車両情報提供支援の3つ。これらは、車車間(自車と他車)、路車間(自車と道路インフラ)の通信によって得られる情報を用いることで、既に実用化が進んでいる自律型安全運転支援システムでは対処が難しい、見通しの悪い場所における「出会い頭事故防止」、「右折事故防止」などを目的としている。