シンプルさを基本とするスカンジナビアンデザイン
デトロイトで行われた北米国際オートショーでは、サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプトが公開された。
サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプトのデザインには、シンプルさを基本とするスカンジナビアンの考え方が反映されている。モールディングやルーフバーが無いボディフォルムは優雅な雰囲気に満ちている一方で、ランプ類はアイスブロックを思わせる個性豊かなデザインとしている。
また、斬新なフロントスタイリングとインテリアデザインも、多方面から称賛を得たエアロXコンセプトを彷彿とさせる。そして革新的なラゲッジスペースには、マウンテンスポーツ用品メーカー大手のサロモン社と共同開発したスキー用品収納システムなどのユニークな機能も搭載される。
CO2発生量も少ないバイオパワー・ターボエンジン
バイオエタノール(E85)燃料用に最適化された2.0リッター4気筒バイオパワー・ターボエンジンは、最高出力296ps、最大トルク400Nmという卓越した高効率を実現し、ライトサイジング化を目指すサーブの取り組みが実証されている。ガソリン使用に比べ、E85はCO2の発生量も少ない。
ドライバー志向のコクピットはスポーティな4シーターのキャビンで、エアロXを彷彿とさせる「クリアゾーン」を特徴とする。このクリアゾーンには、埋め込み型のスターターボタンとインフォテイメントシステムが配され、センターコンソールからメインディスプレイスクリーンまで広がっている。
また、コンパクトなアルミニウム製4気筒バイオパワーエンジンには、オクタン価の高いE85燃料(バイオエタノール85%、ガソリン15%)対応エンジンとしては初めてターボチャージャー、ダイレクト・インジェクション、可変バルブタイミングの各システムが組み合わされた。
|
|
|