ジャガー　XF〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

ジャガー　XF

ジャガー　XFの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車研究所）

　８月に発表され、来年５月に日本でも発売されるジャガーXF。既に東京モーターショーでも一般公開されており、直接目にした人も多いだろう。ジャガーらしいスポーティさをまとったクーペスタイルの４ドアモデルで、リアビューは４ドアと思えない造りに仕上がっている。

　このXFはＳタイプの後継モデルにあたり、価格は650−995万円と、輸入車としてはミドルクラスのセダンとなる。ライバルは、メルセデス・ベンツ・ＥクラスやBMW・５シリーズ、アウディ・A6など競合揃いだ。

　ミドルクラスの輸入車（国産では高級車クラス）では、Ｅクラスが最も売れており、次いで５シリーズ・A6の順になるが、Ｅクラスの売れ行きが抜きん出ている。そこに投入されるジャガーの新型モデルということで、注目のモデルといえる。

　エンジンは３リッター・V6の238馬力から4.2リッターV8スーパーチャージャー416馬力が揃う。ライバルにも引けをとらないエンジンを搭載し、スポーツモデルにも力を入れる同社らしいラインアップだ。一方、インテリアも英国車らしい仕上がりで、スイッチ類やエアコンの送風口はイグニッションキーと連動し自動で開閉されるなど、凝った造りとなっている。

　ライバルのＥクラスが来年から再来年あたりにモデルチェンジされることが予想されるので、このXFとどう違ってくるのかが気になるところだ。このXFほどスポーティに仕上がることはないだろうが、来年のデビューに注目したい。

グレード	SV8
ボディサイズ	4961x1877x1460mm
総排気量	4196cc
最高出力	416ps(306kW)/6260rpm
最大トルク	560N・m/3500rpm
定員	5人
発売日	2008年5月

\9,950,000

リセールバリュー診断

　ジャガー・XFのリセールバリューはＣランクと新型としては低い数値。これは、中古車でジャガーを購入しようというユーザーが少ないことが原因。つまりジャガーは新車購入するユーザーが多いクルマといえる。対するライバルのＥクラスや５シリーズは中古車ユーザーも多く、リセールバリューは安定している。

　リセールバリューのことを考えたら、３年という期間ではなく１〜２年の短期か、長く乗り続ける方が得策といえる。しかし、バブル期はハイグレードのクルマしかラインアップに揃えていなかったジャガーも、今では300万円台から購入出来るなど敷居が下がってきているので注目してほしい。