マツダ 秀島巧氏

34年ぶり5度目の金メダル受賞

 マツダは、11月14日〜21日まで静岡県で開催された「第39回技能五輪国際大会」で、日本代表として「曲げ板金」職種に出場した秀島巧氏が金メダルを獲得したと発表した。なお、マツダは「曲げ板金」と「車体塗装」の2職種に出場した。

 「曲げ板金」は、切る、たたく、曲げる、つなぐといった作業により、平面の板材から立体の製品の製作を競う競技。受賞理由は、寸法精度を上げるために必要となる正確な板金展開図の作成技能や、曲げの技法の高度さなどが評価されてとのこと。

 技能五輪国際大会は、各国の22歳以下の若者が技能を競うことにより参加国の職業訓練の振興と技能水準の向上等を目的とした大会。1950年より開催されている。今大会では、約50の国や地域から800人以上の代表選手が出場した。日本からは、国際大会の前年に開催される技能五輪全国大会の各職種で優勝した48名が代表として出場した。

 マツダは若手選抜技能者を対象とした「技能五輪教育訓練」を行っており、技能五輪競技大会の出場選手の養成および、技能者としての個々の成長やマツダの技能水準の向上を図っている。1962年より全国および国際大会に延べ392名の選手が出場し、全国大会では優勝29名、入賞154名、国際大会では今大会を含めると優勝5名、入賞13名の成果を収めているという。