三菱 ランサーエボリューションX 走り
三菱 ランサーエボリューションX エンジン

エンジンはおなじみの4G63ではなく、新開発の4B11ターボエンジンに変更された。軽量&コンパクトなアルミブロックエンジンで、ぱわ−やレスポンスはもちろん、環境性能も高い新世代ユニットだ。

三菱 ランサーエボリューションX エンケイ製18インチホイール

三菱 ランサーエボリューションX BBS製18インチホイール

軽量&高剛性なエンケイ製ホイール(写真上)が標準で装着される。オプションのBBS製ホイールは鍛造とすることで、標準ホイールから4本で3.7kgもの軽量化を実現した。

三菱 ランサーエボリューションX ブレーキローター

ブレンボ製のキャリパーを装着するのは従来モデルと同じだが、オプションで2ピースローターを装着することもできる。これはサーキット走行などでの耐久性を高めたものだ。

三菱 ランサーエボリューションX 走り

三菱 ランサーエボリューションX 走り

三菱 ランサーエボリューションX 走り

三菱 ランサーエボリューションX 走り

三菱 ランサーエボリューションX 走り

スタイル インテリア 走り&メカニズム

S-AWCを採用し走りのポテンシャルが大幅にアップした

三菱 ランサーエボリューションX 走り

 ランエボXではクルマをうまく操るための制御技術が、ACD(アクティブ・センター・ディファレンシャル)、AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)、ASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)、EBD付きスポーツABSの4つのデバイスを統合してS-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)と呼ぶまでに進化した。
 エンジンのトルクを前後左右のタイヤに最適に配分することによって、ハンドルを切っている方向へクルマを向けてくれる。トルク配分だけでは向けきれない場合には4輪のブレーキをバラバラに掛けることによってさらに強く向きを制御することができるようになった。アンダーステアの制御もオーバーステアの制御もやってくれる。
 実際の走りではコーナーでハンドルを切り込んでいくとノーズもインに向いてくるし、必要に応じてリヤを滑らせてまでドライバーの意思を反映させようとしてくれる。リヤが滑りだすようなハンドルを急激に切った状況では、これらのデバイスがうまく働いてリヤの滑りはすぐに止まる。
 これらのお蔭でタイヤのグリップ限界が凄く高くなったような気がしたが、限界付近でも危なげないドライビングができる。それは高いグリップ限界を超えたときでも、その動きは穏やかだからだ。

ツインクラッチSSTによる滑らかな加速

三菱 ランサーエボリューションX 走り

 ゲトラグ・フォード・トランスミッションと三菱の共同開発によってできたのが6速のTC-SST(ツインクラッチ・スポーツ・シフト・トランスミッション)だ。2個の湿式多板式クラッチを介して、途切れの無い加速を実現している。
 クラッチペダル付きの5速MTもある。こちらのメリットはTC-SSTより20kg軽いことだ。コーナーのターンインでノーズの入り方が5速MTの方が素直でスムーズである。
 4B11型2リッター直列4気筒ターボエンジンは280ps/6500rpm、43.0kg-m/3500rpmというパワーとトルクを発揮する。2000rpm以下でもう少し低速トルクがあったらいいのにと思う場面もあるが、高回転まで回して強烈な加速力を味わうのもランエボXの楽しみだ。

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代表グレード
GSR(ツインクラッチSST)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4495×1810×1480mm
車両重量[kg]
1540kg
総排気量[cc]
1998cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
280ps(206kw)/6500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
43.0kg-m(422N・m)/3500rpm
ミッション
6速ツインクラッチSST
10・15モード燃焼[km/l]
10.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
375.06万円
発売日
2007/10/1
レポート
こもだ きよし
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム