マセラティ クアトロポルテ スポーツGT S

独自のブレーキシステムをロードカーに初搭載

 マセラティが発表した最新モデル「クアトロポルテ スポーツGT S」が、フランクフルトモーターショーでワールドプレミアを飾った。
 「クアトロポルテ スポーツGT S」は、シングルレートダンパーと新たに採用した“レーシング”セッティングにより、ダイナミックなドライビングテイストが実現された。車高はフロントが10ミリ、リヤは25ミリ低くなるとともに、新たに固めのスプリングとダンパーを採用している。低重心化とサスペンションシステムの高剛性化に伴い、挙動変化時におけるロールとピッチが大きく低減し、加速性能も向上。高速走行時のコーナリングと同様、日常的な運転においてボディ全体の動きを制御し、敏捷性も大幅に改良されている。
 さらに「クアトロポルテ スポーツGT S」が誇るもう一つ最新技術が、ブレンボと共同開発をした独自のブレーキシステム。この革新的なデュアルキャストディスクは、ロードカーに初搭載される新技術だ。スチールとアルミの混合材で作られているデュアルキャストディスクは、今までのスチール製のブレーキディスクとは違い、超高温下における優れた耐フェード性はもちろん、あらゆる状況下においても最適なブレーキパフォーマンスを発揮する。スチール製のローター表面とアルミ製のローターハットの組み合わせは、熱に強いスチールと軽量のアルミ両方の長所を併せ持つ。特に、スチールよりも20%軽量のアルミをブレーキディスクに使うことで、今までと同等の重量に抑えつつ、フロントディスク径を360mmにまで拡大することが可能となった。これらの特長に加え、デュアルキャストディスクは快適な操作特性、ディスクやブレーキパッドに対しての低磨耗性も実現している。
 また、「マセラティ クアトロポルテ スポーツGT S」には、新たなブレーキシステムとして1ピース、6ピストンのフロントブレーキキャリパーと、専用開発されたタイヤ(フロント:245/35-R20、リヤ:295/30-R20)を装着している。これにより、リヤタイヤの接地面積が増え、V8、400馬力のパワーをより効果的に路面へ伝えるとともに、最上級のハンドリングとドライビングプレジャーを保証する。
 同時に、燃費性能も「クアトロポルテ デュオセレクト」と比較して9%の向上(市街地走行除く)を達成している。
 エクステリアは、フロントのブラッククローム・メッシュ・グリルをはじめ、サイドウインドウのトリムや4本出しのエキゾーストパイプもブラックに塗装され、ドアハンドルはボディと同色。さらに、7本スポークの20インチのダーククローム・アルミホイールが装着される。
 インテリアには、カーボンファイバーとアルミ素材を採用した。座面と背もたれに新デザインを採用したフロントシートは、高次元の側面サポート性を備え、より ホールド性が高まり乗り心地が向上したと同時に、スポーツ走行時にも上半身と両足をしっかりとサポートする。
 シート中央部やドアパネル、ステアリングホイールに使われるのは、マセラティ伝統のポルトローナ・フラウ製のレザーとアルカンタラの組み合わせ。ベージュ、パールベージュ、グリージョ、ネロ、ブル・トロフェオのアルカンタラ5色とレザーを好みに合わせて、カスタマイズすることも可能。

マセラティ クアトロポルテ スポーツGT S
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