カーナビのトレンドは、「メモリーポータブルナビ」。お手軽バージョンアップで機能も大幅アップ!

大容量メモリーカードを入れ替えるだけで情報量満載の本格ナビに

 昨今、カーナビ市場で絶大な人気を博している「メモリーポータブルナビ」。購入したその場で取り付けられるというお手軽さから、カー用品店はもとより、家電量販店やホームセンターでも販売が行われ、生産が間に合わない機種もあるほどなんです。
 当初は、韓国製の「ポンタス」と私が愛用している「迷WAN」が市場を二分していましたが、現在ではこの市場に再起を掛け、カーナビから撤退したソニーや、純正カーナビも手掛けるクラリオンが参入。今後、ますます激戦になりそうな「メモリーポータブルナビ」市場ですが、どの機種も画面は最大で4.5インチ以下と小型。選ぶポイントとしては、小さな画面を最大限に生かした視認性のよさと案内の丁寧さ、情報量の多さなどが挙げられます。
 
 私が愛用している機種は「迷WAN」。この機種を選んだ理由は、愛車のインテリアと調和が最もとれていたという単純な理由なのですが、ルート案内には正直不満もありました。純正の512MB、SDカードの情報量では、限界があり、ルート検索は大まかな住所のみ。電話番号検索は不可能。有料道路上のジャンクションなどは、音声と簡易的な矢印のみで正直、「居場所が判れば多くのことは望めない」という諦めもありました。
 しかし、この夏後継モデルが登場し、搭載SDカードはなんと2GB!正直やられた〜と落胆していると、私の使用している初代「迷WAN」も2GBのSDカードに対応しているということが判明!早速バージョンアップを敢行してみました。(他メーカーのメモリーポータブルナビでも、バージョンアップは可能です。)

バージョンアップ用SDカードを挿入!

バージョンアップ用2GBを挿入しバージョンアップ開始

 「迷WAN」に限らず「メモリーポータブルナビ」のバージョンアップは、専用のSDカードを挿入するだけで、ハード側が自動認識。OSは、多くの機種がWindowsCEを採用しているので、当面最新の機能を取り込むことができ、“古くならない”のも魅力の一つであります。

バージョンアップでどこがどうかわったの?

検索画面は視認性をアップした大きなアイコンを採用
カラフルなアイコンは周辺の各種施設を表示。タッチするだけで、現在地から近い順に最大20キロまで表示可能。マニアルレスでも使いやすい。
明確なジャンクションガイドも新搭載!
従来は未装備だったジャンクションガイドも搭載。小さな画面全体を使い視認性は高い。ジャンクションまでの距離はバーと距離数で表示される。
検索ルートも複数から選択可能
検索ルートも本格ナビ並みに。複数ルートを同時計算可能。ルート計算速度もDVD並みの迅速さである。走行前にルート確認も可能だ。

 バージョンアップ後は、ファーストコンタクトである検索画面も改良され、鮮やかなアイコンは一目瞭然。データ−量は、全国施設別200万件、住所検索は2000万件、電話番号検索は1000万件と本格ナビに迫る情報量を搭載。また、「この機能があったらなあ・・・」と常々思っていた有料道路上の「ジャンクションガイド」も採用され、全国1017箇所のジャンクション、分岐を実際の道路形状を模したイラストで明確に表示。小さな画面ながら、視認性は高いといえます。

 当初は、“トイナビ”などと呼ばれ、最新のカーナビと比較した場合、そのスペックは比較できるレベルではなかったのですが、情報量の多い大容量カードを差し替えるだけで、十分満足のゆく機能を手に入れることが出来ました。(ちなみに「迷WAN」のバージョンアップSDカードは実勢価格19800円。)
 各社から、発売されている「メモリーポータブルナビ」も私の調べでは、すべてバージョンアップに対応しているということですので、小さいながらも長きに渡りよき相棒になってくれそうです。

 「メモリーポータブルナビ」の欠点としては、小さな画面が助手席側からではよく見えないらしく、そこに座る住人の暇つぶしにはなってくれない事…。くらいでしょうか…。

written by 外川 信太郎

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