さらに「濃い」キャラクターへ進化
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トヨタ自動車は7月30日、コンパクトカー「イスト」を5年2ヶ月ぶりにフルモデルチェンジした。
初代「イスト」は、SUV風の存在感あるスタイリングや上質な内装を持ち、一味違ったオシャレなコンパクトカーを望むユーザーから大いに支持された5ドアハッチバックだ。新型イストでもその資質を受け継ぎ、さらに濃いキャラクターとして進化した感がある。車幅はワイド化され、3ナンバーボディへと進化。独特のエクステリアはさらに力強さを増した。
また、先日トヨタが発表した「SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ」の全乗用車への採用が、新型イストから開始されることも大きなニュースだ。エンジンラインナップは1.8リッターと1.5リッターの2種。FFモデルに加え、1.5リッター車には4WDモデルも用意される。
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ショート&ワイドなクロスオーバースタイル
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他のコンパクトカーとは一線を画すスタイリッシュなスタイリング。初代で好評を得た”コンパクトカーとSUVのクロスオーバー”というコンセプトを継承し、新型イストではその個性を際立たせた。
全長は4m以内と従来どおりコンパクトながら、車幅を1725mmまで拡大。新型では遂に3ナンバーボディへと進化した。このショート&ワイドな独特なフォルムには、力強くたくましいディテールが与えられている。
まず目に飛び込んでくるのは、ゴツいフロントマスクだろう。太い横バー型のグリルと立体的にぶ厚く突き出したバンパー、さらにアンダーガード風の装飾など、迫力満点の造形美を魅せる。その姿はまさにSUV。この顔がバックミラーに映ったら、それがコンパクトカーだとは思わないはずだ。
いっぽうサイドから見ると、ショートボディに対して、存在感あるタイヤと張り出したフェンダーがイストらしさを主張する。左右トレッド幅は従来型に比べ55mmも拡大(リア)。コンパクトカーとしては珍しい大径16インチホイールと組み合わされ、SUV風の力強さや踏ん張り感を演出している。
甘く可愛らしいカラーリングが多いコンパクトカージャンルにおいて、新型イストでは色にもこだわりをみせる。ボディカラーは全部で8色。新色は、オトナっぽく濃い「紫」、ディープアメジストマイカメタリックと、都会的なSUVらしいカッパーマイカメタリックの2色だ。そのほかのカラーも、スタイリッシュ感やプレミアム感を主張する。
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先進性を主張するクールなインテリア
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インテリアもさらに上質感を高めた。中でも印象的なのは、インパネ中央部が浮き上がった形状「フローティングセンタークラスター」だろう。デビューしたばかりの「ノア」「ヴォクシー」や「プレミオ」「アリオン」などでも採用されているスタイルで、ここ最近のトヨタ車インテリアのデザイントレンドといえそうだ。新型イストでは曲線を描いたユニークな形状とし、使い勝手の向上のみならず先進的でクールなイメージも与えられている点が新しい。
また、スピードメーターとタコメーターの指針を同心円に集約する「コンセントリックメーター」も非常にユニークな形状だ。イメージは航空機のレーダーだという。
パッケージングも一新。先代モデルに比べ後席スペースでは前後左右ともに30mm拡大。荷室についても、幅で+60mm、長さで+50mm、高さで+60mm拡大した。さらに前後2分割のデッキボードを採用し、間仕切り付きの収納スペースとするなど、使い勝手も向上している。
後席は6:4分割可倒式。また前方へ150mmスライドする機能が加わり、荷室の拡大も可能となった(FFモデルのみ)。さらに、5段階最大10度まで倒せるリクライニング機構も追加されている。
なお内装色は、モノトーン配色のダークグレーと、ハイトーン配色のグレーの2種が設定されている。
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サイド&カーテンエアバッグ標準装備、でもVSCは・・・
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安全面ではやはり、SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグの標準採用が大きなニュースとなるだろう。トヨタ自動車によれば、今後これを全乗用車に標準装備してゆくとしている。そのほか、2トンクラスの車両との55km/hでの全方位カーtoカー衝突実験を行うなど、より厳しい衝突条件に対応した新しい「GOA」ボディを採用し、安全性能の向上を図っている。
ただし、事故を未然に防ぐ有力な手立てとして、近年各社で採用が進むVSC(横滑り防止装置)は、1.8リッター車にオプションで設定されるのみ。この点については非常に不思議だ。こちらもぜひ全車に標準装備として欲しいところである。
グレードラインナップは3つ。トップグレード「180G」には、最高出力132ps(97kW)/6000rpm、最大トルク17.5kg-m(172N・m)/4400rpmを誇る1.8リッター「2R-FE」Dual VVT-i(連続可変バルブタイミング機構)付きDOHCエンジンを搭載される。FFのみの設定で、スーパーインテリジェント4速ATと組み合わされる。
いっぽう、「150G」と「150X」には、最高出力109ps(80kW)/6000rpm、最大トルク14.1kg-m(138N・m)/4400rpm、10.15モード燃費18.0km/Lの低燃費を誇る、経済的な1.5リッター「1NZ-FE」VVT-i DOHCエンジンが搭載される(※スペックは全てFFモデル)。こちらはFFモデルのほか、RAV4にも搭載される本格的な「アクティブトルクコントロール4WD」を搭載したモデルも設定される。なおトランスミッションは、全車SUPER CVT-iが組み合わされる。
価格は180G(FF)が189.0万円、150G(FF)が178.5万円、150X(FF)が165.9万円(全て消費税込み)。1.5リッターに設定される4WDモデルはそれぞれ21.0万円高となる。
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( レポート:CORISM編集部 徳田 透 )
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代表グレード
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150G
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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3930x1725x1525mm
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車両重量[kg]
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1150kg
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総排気量[cc]
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1496cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
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109ps(80kW)/6000rpm
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最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
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14.1kg-m(138N・m)/4400rpm
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ミッション
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Super CVT-i(自動無段変速機)
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10・15モード燃焼[km/l]
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18.0km/L
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定員[人]
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5人
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消費税込価格[万円]
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178.5万円
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発売日
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2007年7月30日
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レポート
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CORISM編集部 徳田 透
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写真
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和田 清志/トヨタ自動車/CORISM編集部
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イストのカタログ情報
- 平成19年7月(2007年7月)〜平成28年5月(2016年5月)
- 新車時価格
- 159.5万円〜215.5万円
イストの在庫が現在2件あります
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