ライター紹介

自動車評論家

松下 宏 氏

中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。 誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。

ボルボらしさを残しつつエモーショナルなデザインを採用!

 ボルボというと安全性や耐久性で定評があり、日本市場では特に独自の地位を確立してきたブランドだ。最近のボルボはSUVのXC90やクーペ&カブリオレのC70などによってバリエーションを拡充してきたが、全体にユーザーの年齢層が高くなったいたのは確か。それに対応して若いユーザーを獲得するために開発されたのがC30だ。
 安全性や耐久性などボルボの基本的な価値を確保した上で、モダンなデザインやスポーティな走りによって、初めてボルボを買う若いユーザーに訴求しようとしている。
 外観デザインは極めて特徴的なものになった。フロントグリル回りはボルボであることがひと目で分かるものだが、ボディサイドからリヤにかけてのデザインは、ボルボでありながらもエモーショナルな雰囲気をいっぱいに持つものに仕上げられた。

様々なユーザーニーズに対応可能なボディカラー

 3ドアハッチバックのボディサイドは、ショルダー部分の大きな段差が特徴となる。リヤは大きなガラスハッチを特徴とする。かつてのボルボ480や、あるいはSCCと呼ぶコンセプトカーなどをほうふつとさせるデザインだ。
 ユーザーの好み応じてバンパーやサイドシルの部分の色を変えたツートーンカラー仕様に仕上げることもでき、多様なユーザーニーズに対応できるようになっている。

代表グレード 2.4i SE
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4250×1780×1430mm
車両重量[kg]1420kg
総排気量[cc]2434cc
最高出力[ps(kw)/rpm]170ps(125kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]23.5kg・m(230N・m)/4400rpm
ミッション5速AT
10・15モード燃焼[km/l]9.6km/l
定員[人]4人
税込価格[万円]348.0万円
発売日2007/7/1
レポート松下 宏
写真佐藤靖彦

個性的なサイドやリヤビューに比べ、フロントは従来からのボルボらしさを強く残している。

ボディサイドのショルダー部分の段差や、印象的なガラスハッチなどを採用する。ボルボらしさを残しながらも、挑戦的なデザインとなっている。

リヤの大きなガラスハッチがとても印象的。そのため後方の視界はとても良い。