乗用車系車種を対象に、近々発売予定の新型車以降全車に標準装備

 トヨタは、側面衝突時の衝撃を緩和するSRSサイドエアバッグ(フロント席)およびSRSカーテンシールドエアバッグを、乗用車系車種を対象に、近々発売予定の新型車以降、全車に標準装備すると発表した。

 車両側面からの衝突時、SRSサイドエアバッグは、シートに内蔵されたエアバッグが展開し乗員の胸への衝撃を緩和する。また、SRSカーテンシールドエアバッグは、フロントピラーからルーフサイド部に格納されているエアバッグが乗員頭部の側面でカーテン状に展開し、サイドガラスやピラーなど車内物および電柱など車外物による頭部への衝撃を緩和する。

 米国の調査研究によると、SRSサイドエアバッグおよびSRSカーテンシールドエアバッグによって、側面衝突時の死者が37%低減されると報告されているとのこと。なお、日本の側面衝突による重傷事故のうち、73%が頭部や胸部などに傷害を受けているという。

 トヨタでは、SRSサイドエアバッグは1996年8月発売の「セルシオ」に、またSRSカーテンシールドエアバッグは1998年5月発売の「プログレ」に採用して以来、順次、設定を拡大してきたとのこと。

 今後もトヨタは、「サステイナブル・モビリティ」実現に向けた取り組みの一環として、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、「安全な車両・技術開発」はもとより「交通環境整備への参画」「人に対する交通安全啓発活動」を通じ、交通安全への幅広い取り組みを強化していくとしている。