エンジン部品の機械加工ラインで「変種変量生産」が可能に

 マツダは、本社工場宇品西地区のエンジン工場において、新型V型6気筒3.7Lエンジンと現行の直列4気筒ガソリンエンジン(MZR1.8L−2.3Lエンジン)の機械加工工程で混流生産を開始したと発表した。マツダがV型6気筒エンジンを生産するのは2003年8月以来約4年ぶりとなる。なお、同V6エンジンは5月より生産開始されており、20日に米国で発表された2008年型「Mazda CX-9」に搭載され今夏より販売開始されるとのこと。

 同工程は、マツダの最新の生産・製造技術を採用したエンジン部品の機械加工ラインで、効率化と多様化を同時に実現するフレキシブル生産を目指しているという。これまでエンジン部品の機械加工工程において、エンジンのタイプごとに必要であった専用設備や治具類を汎用化させることで工程の集約に成功し、設備投資費を削減しながら「変種変量生産」に対応することが可能となった。

 マツダの山木勝治取締役専務執行役員(生産・物流担当)は、「このたび、宇品のエンジン工場で実現したV型6気筒ガソリンエンジンと直列4気筒ガソリンエンジンの機械加工工程における混流生産は、マツダの『モノ造り革新』コンセプトを具現化したものであり、『変種変量生産』実現への第一歩である。今後も、海外生産拠点を含めたマツダのすべての工場へ『モノ造り革新』コンセプトを基に企画・設計した最新機能を順次導入していく。『One Mazda』を念頭に、生産領域からも『ブランド価値の改善』および『ビジネス効率の向上』を実現できるようサポートしていく」と述べている。