車重の重さを感じさせないパワフルなエンジン
搭載エンジンはV型6気筒が3.6リッターに排気量アップされた上に直噴化され、280ps/36.7kg・m の余裕のパワー&トルクを発生するようになった。280psといえば、少し前まで国産車の上限に相当する実力だから、重量級のボディを持つトゥワレグに対しても十分な性能。2.2tを超える重さを苦にしない走りを見せる。滑らかで力強い走りのフィールは独特のものだ。
V6エンジン搭載車には標準のメカサスが採用されているが、これも相当に乗り心地が良くなった印象。少々荒れた路面でもショックを感じさせないゆったりした感じの走りを見せる。
CDCサスは1クラス上の快適な乗り心地を実現した!
V型8気筒エンジンも4.2リッターの排気量は変わらないが、やはり直噴化されて349ps/44.9kg・mへのパワー&トルクが向上した。V8エンジンの搭載車はさらに重くなって車両重量は2.3tを超えるが、V6に比べて大きな余裕のある動力性能が、格段に滑らかな走りにつながっている。
V8エンジンの搭載車には電子制御サスペンションのCDCが標準で装備され、スポーツやコンフォートなど好みに応じた走りを楽しむことができる。同時にセルフレベリング機能やハイトコントロール機能なども備えている。このCDCサスによって一段と快適な走りを味わうことも可能。V6にもオプションで装着することができる。
●お勧めグレード
V6が549万円でV8が735万円の価格設定。いずれにしても相当に高水準で、HDDナビが25万2000円のオプション設定であることを考えると、買うのはやはりV6のほうだろう。200万円の価格差はあまりにも大きい。
トゥワレグは1台のクルマで、SUVの走破性、高級サルーンの快適性、スポーツカーの走りを兼ね備えるクルマとされているが、だとしても買うのはV6で良いと思う。
V6を基準に考えても、HDDナビのほかレザーシートが38万8000円、CDCサスペンションが29万4000円、サンルーフが12万6000円のオプション設定だから、これらを装着するとオプションの分だけで100万円を軽く超える計算だ。