VWのブランドイメージを高める初の高級モデル
本国では2002年から、日本では2003年夏から販売されているトゥワレグは、VWがブランドの革新を進めるための象徴的なモデルとして位置付けられる高級SUVだ。それまでVWはゴルフを核とする小さな実用車を中心にしたラインナップを持っていたが、V型8気筒エンジン搭載のトゥワレグとW型12気筒エンジン搭載のフェートン(日本未導入)によって高級車ジャンルへの参入を図った。
ブランドの革新は一定程度以上に成功を収め、フェートンこそ未導入に終わったが、W型12気筒エンジンを搭載したトゥワレグの限定車はVWとして始めて1000万円を超える価格を設定したが、たちまちのうちに売り切れるなどの実績を残してきた。
装備を充実させて大きく魅力がアップした
トゥワレグの基本プラットホームはポルシェとの共同開発によるもので、カイエンとは姉妹車の関係にある。登場時期やデザインが大きく異なるので関係はやや薄くなるが、アウディQ7も姉妹車というか従兄弟車くらいの関係になる。
今回はマイナーチェンジによって外観デザインを変更したほか、搭載エンジンをV型6気筒は排気量アップと直噴化、V型8気筒は直噴化を行った。また安全装備や快適装備の充実化を進めるなど、大きく魅力アップして登場してきた。