現地生産の「パジェロ TR4」をベースに開発
三菱自動車と、ブラジル現地の生産・販売会社MMCBは、ブラジル市場において初の本格的4WD車のフレキシブル・フューエル・ビークル(FFV)となる「パジェロ TR4 Flex(フレックス)」を開発し、ブラジルにて7月より発売すると発表した。
「パジェロ TR4 Flex」は、MMCBで生産・販売している小型SUV「パジェロ TR4」をベースに、ガソリン、エタノール、およびそれらの混合燃料でも走行可能なFFVとして開発された。エタノール比率0〜100%の混合燃料において最適な燃焼状態となるようエンジン制御を変更するとともに、エンジン部品や燃料系統の材料を一部変更して耐久性・信頼性を確保している。
「パジェロ TR4 Flex」に搭載される2.0L 16バルブエンジンは、ガソリン100%の状態で最高出力98kw(133ps)/最大トルク177N・m(18kg-m)、エタノール100%の状態では最高出力99kw(135ps)/最大トルク186N・m(19kg-m)で、ベース車と同等以上の動力性能が実現されている。
また、三菱では、世界的なエネルギー多様化への対応の一環としてFFVの開発を進めており、米国市場向けのFFVも2009年度中の実用化を目指して開発中とのこと。