取り付け超カンタン！『メモリーポータブルナビのススメ』ナビの取り付け場所で悩んでいた方に朗報です！

「カーナビの基本」をシンプルに

　皆さん、知っていました？　カーナビは日本生まれだということを。

　自動車に搭載される安全装置や機構は、大抵欧米のメーカーが開発したものを国産メーカーが追従してきたといっても過言ではありませんでした。しかし、カーナビは、日本の技術が生み出した数少ない自動車用品なんです！

　ボクの記憶が正しければ、ＧＰＳを利用したカーナビを市販車として初搭載したのが、90年に登場した「ユーノス・コスモ」。翌年にはパイオニアが、世界初の市販ＧＰＳ搭載モデルを発表しました。
　その後、日進月歩で進化を遂げ、97年にはＤＶＤ-ＲＯＭ、01年には、ＨＤＤを搭載したモデルを発表。現在では、ＡＶシステムとの融合により、映画鑑賞や地上デジタル放送受信、ＭＰ3方式による音楽取り込みなど、マルチメディア・ステーションともいえる豊富な機能を備えたモデルが、市場の主流となっています。

　このように日々進化を極めるカーナビ。しかしユーザーとしてみたら、『基本的なルート案内だけしてくれればいい！』『難しい機能はいらない！』といったニーズがあるのもまた真実。そして、そんなシンプル派にオススメなのが、このポータブルメモリーナビ「迷ＷＡＮ」(まよわん)なんです！

　これって、『着うたフル』に『ワンセグチューナー』内蔵と年々複雑化される機能の中、通話だけに特化したらくらく端末が中高年の間でヒット作になった携帯電話市場と、おんなじ現象ですね。

取り付けは、たった３０秒で完了！

　これを“作業”と呼べるのであろうか？というくらい、取り付けは、とにかくカンタン。私の場合、家電量販店で購入し、裏の駐車場で箱から出し、約30秒ほどでセッティング終了！！帰りの道案内は、その家電量販店からスタートしたくらいです。
　
　3.5インチモニターを装備した本体には、ＧＰＳアンテナを内蔵。専用のアタッチメントをドライバーの視界の邪魔にならないところに吸着し、ＤＣ12Ｖのシガーソケットに挿入するだけで、クルマの装備品にカーナビが加わります！

小さなボディは取り付け場所を選ばない！

　さて、驚いたのが測位性能の高さ。ハードはWindow CEのため、ＰＣ同様少々起動には時間を要しますが、起動後は10秒も経たないうちに、現在地を画面に反映。しかも、まったくもってズレがありません。調べてみると、アメリカでは、米軍などが使用しているハンディナビと同様の高性能エンジン「SiRFstarIII」が内蔵されているとのこと。どおりで納得です。

　試しに、自宅周辺を試験走行。わざとＧＰＳ電波が届きにくい高架橋下を走ってみましたが、多少でも空が見えていれば、自車位置が未測位になることはありません。さすがにトンネルのようなＧＰＳ電波を遮断してしまうところでは、未測位状態となりますが、トンネルの中でカーナビの案内はあまり必要ないですからね。それほど気になりませんでした。

検索ではファーストコンタクトとなるメイン画面。自宅ボタンを中心に各種施設をイラスト化することで、マニアルレスでもＯＫだ。

測位データーは、標高や緯度、経度のほか、ＧＰＳ衛星の受信数も表示。中でも、アナログ式のスピードメーターは、驚くほど正確。

これがパッケージ内容。地図データーは、デジカメでもおなじみのＳＤカードに収録され、業界大手「ゼンリン」が供給している。

　実は、この「迷ＷＡＮ」ユーザーは、カーナビの取り付けが困難であった輸入車オーナーや、旧車オーナーからも、大好評ということです。特に、輸入車の場合、車速センサーなどの信号をクルマ側のコンピューターからピックアップした場合、最悪エンジン制御に影響が出るという事例も報告されております。

　ソフトは、ＳＤカードを使用しているため、バージョンアップもＰＣとのリンクでカンタン。今後、大容量ＳＤカードも発売予定とのことで、機能がますます追加可能な「迷ＷＡＮ」。取り付けカンタン！価格も実勢価格6万円前後ととってもリーズナブル！それでもって、測位性能は、上級機種にも劣りません。これは、要チェックアイテムです！

　今後も、この「迷ＷＡＮ」を道先案内人にして、追ってレポートをしてまいりますので、続編をお楽しみに！！

written by 外川　信太郎