いすゞ 新型 フォワード と井田 義則 いすゞ社長

環境、安全、そして新免許制度にも対応

いすゞ 新型 フォワード F-CARGO ドライバン・ショートキャブ

 いすゞは中型トラック「フォワード」を13年ぶりにフルモデルチェンジした。1966年に登場したTY型から数えて、6代目モデルとなる。

 『SEE GLOBAL(シー・グローバル)』をコンセプトに、先行して発売されている小型トラック「エルフ」と新型フォワードを1つのグループとしてとらえ、最新の環境性能や安全技術を追求。世界に通用するトラックを目指し開発された。
 また、6月から実施される中型免許制度に適合するラインナップを、いち早く用意したのも大きなニュースだ。

D-CORE「4HK1-TCS」型エンジン
インタークーラーターボ付きディーゼルエンジン D-CORE「4HK1-TCS」型
6速 スムーサーFx (2ペダル シーケンシャルMT)
6速 スムーサーFxが標準装備。クラッチ交換・調整も不要で、燃費にも優れる先進の2ペダル シーケンシャルMTだ。
6速 スムーサーFx (2ペダル シーケンシャルMT)
6速 スムーサーFxは、状況に応じて手動変速と自動変速が切り替えることが可能。

時代のニーズにいち早く対応

いすゞ 新型 フォワード インテリア

 環境面では、アイドリングストップシステムをクラスで初めて標準装備するほか、重量車燃費基準達成車(クラス初)をラインナップ。さらに「新長期規制」や、PMを10%低減させる「低排出ガス重量車」、「八県市指定低公害車」、「京阪神7府県市指定低排出ガス車」にも認定されるなど、省エネ・低公害化を推進した。
 
 いっぽう安全面では、イモビライザーを標準装備しセキュリティ面での信頼性を向上させた。
 さらに、いすゞ独自のイージードライブシステム「6速 スムーサーFx」を搭載するほか、キャブのフルモデルチェンジで前窓を拡大し、優れた直接視界を確保するなどして、ドライバーの運転疲労を軽減した。
 なおキャブバリエーションは、標準幅・ワイド幅、フルキャブ・ショートキャブと豊富に用意する。

 さらに道交法改正に伴う中型免許制度誕生に伴い、GVW11トン未満・最大積載量6.5トン未満の条件に合致する中型クラス専用シャシーを新開発。フルラインナップで用意することで、新たなニーズに対応する。

 「省エネ・環境性能対応」「新中型免許制度最適化」「セーフティ&セキュリティ」と、時代が求める多くの要求にいち早く対応した新型フォワード。ライバルから一歩抜きん出た存在として、大いに注目される。

いすゞ 新型 フォワード 標準ダンプ(左)とFカーゴ・ドライバン 標準仕様(右)
新型フォワード Fカーゴ・ドライバン 標準仕様 エクステリア
いすゞ車に共通の"HEXA-POD(ヘキサポッド:やや膨らんだ6面体)"のコンセプトのもとデザインを全て一新。シンプルかつエモーショナルな内外装とした。
新型 フォワード 運転席
ボクシーなデザインに大きなウィンドウ面積が与えられ、運転席からの直接視界を拡大。安全性や運転疲労の軽減に貢献する。
いすゞ自動車 井田 義則 社長
いすゞ自動車の井田 義則 社長(写真)は、新型フォワードを「世界の物流を進化させる"驚きのトラック"だ」と胸を張る。
代表グレード
フォワード Fカーゴ・ドライバン 標準仕様
エンジン型式
4HK1-TCS
エンジン種類
直列4気筒 OHC VGSターボ付き 電子制御式コモンレールシステム 直接噴射式ディーゼル
総排気量[cc]
5193cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
210ps(154kW)/2600rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
65.0kg-m(637N・m)/1600rpm
ミッション
6速 スムーサーFx (2ペダル シーケンシャルMT)
消費税込み価格
765.135万円
発売日
2007/05/24
レポート
CORISM編集部