アーデシュトラーセのエンジン工場と陸橋でつながれる予定

 ポルシェAGは、ツッフェンハウゼンの本社敷地内に新たな多機能工場を建設する決定をしたと発表した。

 シュトローゴイシュトラーセの第2工場に新設される2階建てのこの工場は、合計11,000平方メートル以上の床面積を有し、アーデシュトラーセのエンジン工場と陸橋でつながれる予定。

 この多機能工場は、2009年に発売が予定されている4ドア スポーツクーペの「パナメーラ」に搭載するエンジンの製造をツッフェンハウゼンで行うために建設されるもの。新工場が完成すると、現在稼動中のエンジン工場はドライブトレーンの組み立て専用になるとのこと。また、エンジン関連のスペアパーツの発送販売部門は、新工場に移動される。エンジンの組み立てに使用するパーツキットは、陸橋を使った無人の輸送システムとベルトコンベヤーでエンジン工場に供給されるという。新工場の1階には、現在第5工場に設置されているプロトタイプ車両の試験製造ラインが移設される予定。

 また、新設される陸橋は、地上高6メートルを超えるため、シュトローゴイシュトラーセを利用する一般の交通を妨げることはないとのこと。そして、この陸橋が完成すると、ポルシェ工場間のトラック運行数を毎日90本削減することができるという。

 なお、新工場への投資は2,000万ユーロ、完成は2008年初めの予定。