序盤3戦で得られたフィードバックを考慮し、第6戦〜9戦までのスペックを選択

 ブリヂストン・モータースポーツは、2007年F1世界選手権序盤戦でのブリヂストンタイヤの新スペックの成功を受けて、カナダ、アメリカ、フランス及びイギリGP用のタイヤスペックを発表した。

 カナダGPではスーパーソフトとソフト、アメリカGPではソフトとミディアム、フランスGPではソフトとミディアム、イギリスGPではミディアムとハード、となっている。

 今回発表されたスペックは、今季の17戦全戦で使用するために製造された溝付きドライタイヤ・コンパウンド4種類(スーパーソフト、ソフト、ミディアム及びハード)の中から選ばれたもの。ブリヂストンは単独サプライヤーであるため、コンパウンドは各チームが公平な競争ができるよう1年を通じて同一に保たれる予定。

 また、2007年3月に実施されたスポーティング・レギュレーションの変更により、各グランプリで使用されるドライタイヤ2スペックは、メディア及びレース・ファンがタイヤ作戦を理解しやすいように、それぞれ一目で識別可能な外観とされている。2種類のうち、よりソフト側のスペックの内側から2本目の溝の底に白い線でマーキングが行われる。

 キース・ファン・デ・グリント ブリヂストン・モータースポーツ オペレーション・マネージャーは、“なぜブリヂストンはタイヤスペックを一度ではなく複数回に分けて発表しているのか?”という質問に対し、「我々にとって、タイヤのパフォーマンスとチームがどの程度タイヤに適合しているかを評価することが重要です。我々の目標は、安全面と各コースでの適合性の双方に於いて、適正なタイヤを確実に選択することです。我々はシーズン前テストで、開幕戦から第5戦までのスペックを確認することができました。その後の序盤3戦で得られたフィードバックを、今季第6戦から第9戦までのスペック選択にあたり考慮に入れているのです。現段階でタイヤ選択を発表することによって、チームは今後のレースに向けたタイヤ作戦に着手できるというわけです。」と答えている。