日産 「マキシマ」2007モデル

2010年度までに、日本市場にも導入

 日産は、2010年に北米でクリーンディーゼルエンジンを日産「マキシマ」に搭載する計画を発表した。

 クリーンディーゼルエンジンは、アライアンスパートナーのルノーとの共同開発によって新しく開発されるもので、北米の排出ガス規制Tier2 Bin5をクリアするとのこと。具体的な投入次期など、詳細については今後発表される予定。

 日産のカルロス・ゴーン社長は18日に開催された外交問題評議会で、「日産はCO2排出量の削減、エミッションのクリーン化、燃費向上を重要課題としている。北米でクリーンディーゼルエンジンを投入することにより、燃費向上、CO2排出量の削減に対応した上で、日産ブランドの大きな特徴でもあるFun-to-driveをお客さまへ提供できる。2010年度までに日本、北米、欧州、そして中国向けの商品にディーゼルエンジンを投入していく予定だ」と述べたとのこと。

 日産は、燃費を大きく向上させ、バイオディーゼル混合燃料で走るクリーンディーゼルエンジンを既に欧州市場へ投入している。さらに、2007年度前半には、初めてキャシュカイに2Lクラスのクリーンディーゼルエンジン(Euro4)を搭載し、欧州へ投入した。そして、2010年度までには、将来排気規制をクリアするクリーンディーゼルエンジンを日本、北米、中国へ順次投入する計画だという。

 また、今回のディーゼルエンジン車の投入計画は、CO2排出量の削減を中心とした日産の中期環境行動計画「ニッサン・グリーンプログラム2010」の一環。日産は、「市場に合った最適な技術を、最適なタイミングで、お客さまにとって最適な価値とともに投入する」という考え方に基づいて、今後も燃料電池車、ハイブリッド車、バイオ燃料対応自動車、電気自動車の開発、ガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジンの進化と全方位の環境技術の開発および商品化を行っていくとしている。