バンコクモーターショーが開催されるBITEC(バンコク国際貿易展示場)

アジア屈指のモーターショー、規模もなかなかのものだ!

 今年もバンコクモーターショーを取材した。東南アジアでは最大のモーターショーで、アジアでは東京に次ぐ歴史を誇るのがバンコク国際モーターショー。今年で28回目になり、毎年開催されているので、東京が隔年開催のままで続くと、いつかはバンコクに抜かれることになる。毎年の入場人員も主催者発表ながら150万人を超えており、いずれにしても規模の大きなショーであるのは間違いない。

 2006年からは隔年で国際格式のショーとしてOICAから認められており、今年は裏年になるが、ショーの盛り上がりは前年と変わらないものがあった。

 バンコク市場で中心を占める日本の各メーカーが積極的な展示をしているほか、ヨーロッパやアメリカの自動車メーカーも大半が出展しているし、韓国メーカーや中国メーカーの出展もあるので、そのにぎやかさは相当なもの。出展する自動車メーカーの数では東京に匹敵している。

日本ではお目にかかれない!? スバル「B9トライベッカ」右ハンドル仕様

 とはいえ、さすがにバンコクでは世界初公開のクルマなどは出品されることは少なく、コンセプトカーなどにしてもすでにジュネーブなどで展示されたものが改めて出品されていた。

マイチェン前の顔をした スバル 「B9トライベッカ」右ハンドル車

 ただ、ちょっと変わったクルマの展示もいろいろあった。たとえばスバルのB9トライベッカ。このクルマはアメリカでは4月に大幅なマイナーチェンジが行われており、3月末に開幕したバンコクモーターショーには当然ながらチェンジ前のモデルが出品されていたが、右ハンドル車である点がアメリカ仕様とは異なるもの。

 B9トライベッカの右ハンドル車はアメリカから日本への輸出も視野に入れて開発されたものだが、最近の円安傾向の中で日本では販売されないことになったが、タイではしっかり右ハンドル車が販売されていた。

 同様にインプレッサもアメリカ仕様の2.5エンジンの搭載車が右ハンドル車で出品されていた。

4人乗り仕様、レクサス「LS460L」も見所

 レクサスもLS460Lが出品されていたのが注目されるところ。日本では5月に発売されるハイブリッド車にはロングホイールベース仕様車の設定があるが、標準エンジンの搭載車は標準ボディのみの設定。これも日本では見かけないモデルだ。ちなみにLS460Lは後席中央に大きなセンターコンソールが設けられ、4人乗り仕様とされていた。

レクサス「LS460L」右ハンドル車
レクサス「LS460L」右ハンドル車
レクサス「LS460L」右ハンドル車 後席中央に設けられたセンターコンソール
足元が広々としたリヤシートは中央に大きなコンソールを設けられる。

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【バンコクモーターショーレポートPart2】タイではニーズの高いピックアップトラック特集!!

【達人ISM】  written by 松下 宏 (2007.04.25)

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