ホンダ　新型シビックタイプR〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

ホンダ新型シビックタイプＲ

ホンダ新型シビックタイプＲの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車流通研究所）

　ホンダから待望の新型「シビック・タイプＲ（TYPE R）」が発売された。タイプＲシリーズはシビックやインテグラ・NSXなどに設定されるスポーツモデルで、エンジンのパワーアップや専用シート・専用アルミホイールなどの装備により人気の高いモデルである。。

　国内のシビックは４ドアセダンのみの設定となり、ちょっと大人しいイメージが強くなっていたが、４ドアモデルでもタイプＲだとかなり雰囲気が変わり、地道に売れそうだ。

　この新型「シビックタイプＲ」は、サーキットを含むあらゆる走行シーンで、人とクルマの一体感ある操るよろこびを目指して開発された。225馬力を発生する２リッターのタイプＲ専用エンジンを搭載し、６速マニュアルトランスミッションを採用。軽量化と高剛性化の両立とともに、タイプＲ専用のサスペンションや18インチタイヤ、制動力を高める17インチの大径ディスクブレーキ（フロント）を採用するなど、高い走行性能を実現した。さらに、低く幅広いフォルムに、空力性能を高める専用エアロパーツの採用など大幅な変更を施した特別なモデルとなっている。

　シビックのイメージとは全くかけ離れたモデルに仕上がっており、走りに重要なボディ剛性はインテグラ・タイプＲより50％もアップしているとのこと。安全性や環境性能も向上し、中身はスポーツカーだけどヒトに優しいクルマとなっている。

　それから忘れてならないのが、タイプＲだけに与えられる「赤いHondaエンブレム」。これがあるだけでも印象がガラッと変わるのだ。

グレード	タイプR
ボディサイズ	4540x1770x1430mm
エンジン型式	K20A型
総排気量	1998cc
最高出力	225ps(165kW)/8000rpm
最大トルク	21.9kg-m(215N・m)/6100rpm
定員	4人
発売日	2007年03月30日

\2,835,000

リセールバリュー診断

　新型シビック・タイプＲのリセールバリューは人気車ということが証明されたＡランク。この傾向は先代の３ドアハッチバックモデルも同様で、タイプＲのニーズが、中古車ユーザーの中でも若い世代に多いことが理由だ。また、標準モデルとは違った雰囲気や走りの良さなど特別感も高い点がニーズの高さにつながっている。

　ただ、旧モデルと比較して車格が上がったこともあり、価格が高くなっている。もちろん馬力向上やトータルの性能も向上しているはずで、価格上昇も致し方ない点ではあるが、モデルが変わる度に高くなる車両価格はユーザーにとって厳しい選択となるだろう。スポーツモデルが減少した現在では諦めるしかないのかもしれない。