マツダ、水素ロータリーエンジン車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」を日本自動車研究所に納入

今回で7代目の納入

 マツダは、水素でもガソリンでも走行できるデュアルフューエルシステムを採用した水素ロータリーエンジン車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」を、財団法人 日本自動車研究所(JARI)に納車したと発表した。

 納入された「マツダRX-8ハイドロジェンRE」は、JARIが独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受けて実施する「水素社会構築共通基盤整備事業」において、水素を利用する自動車の安全性確保を前提とした関連規制の見直し、試験・評価手法の確立、国際標準の提案などに資する研究開発に使用されるとのこと。また、水素の供給は主に、つくば市のJARI施設内にある水素ステーションで行われるという。

 マツダは、環境社会の取り組みとして、地球温暖化の要因の一つとされる二酸化炭素の排出が全くない水素ロータリーエンジンによる水素自動車の開発を独自に行っており、2004年10月に国土交通大臣認定を受けたナンバーを取得、公道走行を開始している。そして、2006年3月からは、官公庁および民間企業などに計6台を納入し、様々なイベントや業務などで活用されている。先月19日〜23日には、国土交通省北海道開発局と協力し室蘭市近辺にて水素自動車の寒冷地における利用調査を実施したとのこと。今回のJARIへの納入は、7台目となる。