地域に根ざした工場として発展を目指す

 トヨタは、北米における現地化推進の一環として、米国ミシシッピ州 ユニオン郡 ブルー・スプリングスに、新工場を建設することを決定し、現地時間2月27日、近隣のテュぺロ市内で記者会見を行い、正式に発表した。

 トヨタにとって、北米で8番目の車両工場となる新工場は、年間生産能力15万台、SUV「ハイランダー」を生産する予定であるという。投資額は約13億ドル、新規雇用は約2,000人、生産開始は2010年ごろを予定している。

 なお、トヨタの北米における年間生産能力は、2007年に委託生産を開始する富士重工業(株)の北米生産拠点であるSubaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)でのカムリ生産能力(年間10万台)、同年に能力を増強するメキシコの生産拠点Toyota Motor Manufacturing de Baja California(TMMBC)のタコマ生産能力(追加分2万台)、2008年に生産開始予定のカナダの生産拠点Toyota Motor Manufacturing, Canada, Inc.(TMMC)第2工場のRAV4生産能力(年間15万台)を含め、新工場稼動後の2010年頃には217万台となる予定とのこと。

 トヨタの渡辺捷昭社長は『今回の米国における新工場建設の決断は、「需要のある所で生産する」という従来からの方針に基づくものである。地域に根ざした工場として発展させ、「お客様第一」、「品質第一」の考え方を徹底し、最高品質の製品を生産していきたい。』と語った。