全国の図書館、保育園・幼稚園に童話および絵本を寄与

 日産は、昨年度に実施した第22回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」の童話および絵本の大賞作品を、BL出版より出版すると発表した。出版される童話と絵本は、全国有名書店にて販売される。

 童話作品は、第22回グランプリの童話部門応募2,375編の中から大賞を受賞した、佐藤まどかさんの作品「水色の足ひれ」。この童話を出版するにあたり、第2回グランプリ絵本大賞を受賞した大西ひろみさんの絵を配したとのこと。また、絵本作品は、同グランプリ絵本部門応募555編の中から大賞を受賞した、ちばみなこさんの作品「ハルとカミナリ」。

 日産では、優れた童話と絵本を多くの人に楽しんでもらうため、第1回グランプリより出版作品の寄与を行っており、本年も全国の図書館など約3,550館および事業所所在地の保育園・幼稚園など約670園に寄贈するとのこと。第22回作品の寄贈を完了すると、寄贈累計冊数は約14万3千冊になるという。

 「ニッサン童話と絵本のグランプリ」は、財団法人大阪国際児童文学館主催、日産自動車協賛の、アマチュアを対象とした創作童話と絵本のコンテストで、1984年5月より開始された。“優れた作品・作家を世に輩出したい、夢や想像力あふれる童話や絵本を子どもたちに届けたい”という思いを込め、ひろく創作童話と絵本を毎年募集しているとのこと。大賞作品の出版は、本グランプリの特色の一つで、新人作家が輩出されにくいこどもの本の分野で、受賞者がプロの作家として活躍するきっかけとなっているとう。

 なお、本年度の第23回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」は、10月16日に募集を終了し、来年3月に入賞作品の表彰式が大阪府立国際児童文学館にて行われる予定。