乗る前から優越を感じる美しいオープン
アルファロメオ・デザインセンターとピニンファリーナのコラボレーションによる素晴らしいデザインは、乗り込む前からオーナーに優越感を与えるだろう。伝統あるアルファ・スパイダーらしい色気を感じさせる。これは絶妙なボディのカーブから出てくるのだろうか。2006年ジュネーブショーでデビューしたときから話題になっていた。ボディサイドにはピニンファリーナデザインの証であるバッジが付けられている。オープンモデルでも分割式パネルルーフが流行っている中、アルファ・スパイダーはあえてソフトトップにこだわった。それはクーペではないスパイダーを強調したかったに違いない。
オープンにしたときに美しいスタイリングを見せるため、ソフトトップの電動開閉システムが凝っている。まずソフトトップの後部が跳ね上がり、つぎにトランクが後ろヒンジで口を開ける。そこに前から持ち上がっていったソフトトップが畳まれながら収納される。最後にトランクリッドが閉まって終わる。ヘッドレストの後ろにはロールオーバーバーがあり、その後ろに設置されたエアロパーツがオープンになると現れる。これは昔のレーシングカーを思い出させる。これで風を整流し空気抵抗を減らすことができるだろう。また巻き込んでくる風をオプションのウインドストップによって防ぐこともできる。
2.2リッターと3.2リッターがラインナップ
エンジンは直列4気筒2.2リッターJTSとV型6気筒3.2リッターJTSの2種類が用意されている。2.2はFFで3.2は4WDである。