A4と共通の大人しい外観
通常のラインナップでは満足できないお客さま向けに、アウディの子会社のクワトロGmbHが提案する最強のスポーツセダンがSモデルである。そのなかでもRS4はサーキット専用とも思えるような飛び抜けた性能を誇るモデルだ。エンジン、サスペンション、ボディ、内装のすべてを走りのためにスペシャルに仕上げている。ほとんど手造りに近いRS4の製造はドイツのネッカーズウルムで行われている。4ドアセダンとバリアント(ワゴン)の2タイプ用意されている。
一見普通のA4と同じボディかと思ってしまうほどおとなしいが、実はトレッドを広げてファットなタイヤを履くために60mmも横幅を広げている。これは主にフェンダー部分で、よくみるとノーマルより膨らんでいるのが判る。このさりげなさと品の良さもアウディらしさである。
しかしパワーユニットは4.2リッターV8
A4のボディにエンジンはなんとV型8気筒の4.2リッターFSIを搭載している。自然吸気の直噴エンジンは、最大トルク430Nm/5500rpm、最高出力309kW(420ps)/7800rpmとデータ上は高回転型である。しかし実際はフラットトルクで低回転域から太いトルクを発生している。これに組み合わされるトランスミッションは6速MTのみである。
もちろんフルタイム4WDのクワトロが組み込まれている。イニシャルでは前後40:60というバランスだが、最大では前65%、後85%までセンターのトルセンデフがコントロールする。