くすんだガラス面を研磨することでシャキっと引き締まった印象に。
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最近ではすっかり影を潜めてしまった「カットガラス」式ヘッドライト。衝突時のガラス飛散による安全性の考慮や前衛的なデザインに欠けるといった理由が衰退に拍車を掛けたものと考えられます。しかし、「カットガラス」式は経年変化や耐久性に富みキズに強いことや、照射の際にグレア(照射ムラ)が出難いなど利点もあります。
一世代前のクルマに乗っている方は、「マルチ・リフレクター」式に憧れるかもしれませんが、ビシッと磨きを掛ければ、「カットガラス」式でも、クルマがシャープな印象になります。是非お試し下さい。
基本は水洗い&シャンプー。
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強化プラスティックの「マルチ・リフレクター」式に比べ遥かに硬度があるガラスのため、さほど神経質になることはありませんが、粒子上の物質が付着したままではキズの原因になります。他のパーツ同様、基本はやはり洗車&シャンプーです。細部まで丁寧に洗浄を行ったら、すすぎを行い合成セームで水分を拭き取ります。
超微粒子コンパウンドはシリコンレスを使用!
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超微粒子コンパウンドの粒子は一般的にガラスの硬度より柔らかいため、キズを刻んでしまう心配はほとんどありません。商品を選択する際には、シリコン含有のないものを選びましょう。シリコンが油膜の原因となり、シャープな輝きを放つライト磨きには邪魔な存在になってしまうからです。
「キュキュっ」と音がするまで徹底的に磨く!
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スポンジは研磨面とウレタン面の2層のものを使用し、掌に収まるサイズにカットします。ガラス表面には、フロントガラス同様、油膜や雨染みなどが付着し極めてしつこい汚染皮膜になっておりますので、スポンジが半分潰れるくらいの力を掛けて一方方向に何度も磨きを行います。 「キュ、キュ」という音が聞こえてきたら不純物が除去された合図ですので、柔らかな布でライト表面のコンパウンドを拭き取ります。
フロントガラス用のコーティング剤を塗布して防汚対策。
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「カットガラス」式のヘッドライトはフロントガラス同様、素材はガラスです。そのためノーワイパー効果でお馴染みのガラスコーティング剤を塗布することが出来ます。
超微粒子コンパウンドで不純物を取り除き、仕上げにガラスコーティング剤を塗布することで、ヘッドライトにも撥水効果が得られ、汚れの固着を防ぎ通常の洗車でも簡単に汚れが除去できます。ただしこのガラスコーティング剤はガラス以外の素材には塗布できませんので、ポリカーボネイトを使用した「マルチ・リフレクター」式には使用しないで下さい。
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作業前の黄ばんだ状態とは歴然の差!ガラス本来の透明度が戻り、クリア感がアップ!ガラスコーティング剤が雨水や汚れを防ぎ、常に視認性の高い照射を確保してくれます。
今回ご伝授した方法でもライトがくすんでいる場合、ライトの内側が汚れている可能性大です。メルセデスなど一部の車両では、ガラスのみを脱着することが出来ますが、シーリング作業など専門的な知識を要しますので、ディーラーにお任せしましょう。