三菱自動車は、11月27日、三菱東京UFJ銀行をアレンジャー(幹事行)、三菱UFJ信託銀行をコ・アレンジャー(共同幹事行)とするシンジケーション(協調融資)方式の中期タームローン契約560億円を締結したと発表した。

 今回の資金調達は、今年度の当社資金調達計画に織り込まれていたものであり、調達する資金は新車投入等に伴う2006年度設備投資に充てるとのこと。返済期限は、2005年1月に発表された「三菱自動車再生計画」の最終年度末に合わせ、2008年3月末とされた。

 三菱は、再生計画発表以降、第三者割当増資やタイでのバーツ建債券発行等、再生必要資金の調達を順次進めてきたが、幅広い金融機関を対象としたシンジケーション方式による調達の実現は今回が初めてだという。業績回復を背景に、組織金額が当初募集金(500億円)を1割強上回わるとともに、参加金融機関数も、かつて融資取引のあった先を含めて新たに7社が加わり、計31社に達したとのこと。