トヨタは、中国広州市公安局と共同で、体験型安全運転講習会「トヨタドライバーコミュニケーション(TDC)」を実施すると発表。11月14日、会場となる広州市の旧白雲空港で開講式が行われた。

 中国では現在、大都市圏における交通事故防止に向け、中国政府公安部門を中心に2004年より総合対策に着手していて、特にドライバーへの安全運転指導が強化されているという。今回のTDCでは、広州市公安局交通警察支隊の協力のもと、11月14日から17日までの4日間にわたり、タクシー会社、自動車学校、トヨタ販売店などの安全運転管理責任者約200名を対象に、始業点検、運転姿勢、死角確認、フルブレーキ、滑りやすい路面でのフルブレーキ、危険回避などの講習が行われる。指導は、日本でTDCを担当しているインストラクターが行い、教習車両は本年から広州市で生産を開始したカムリ12台を用いるとのこと。TDCは、公安部門が重点的に実施している運転者への安全運転指導、啓蒙活動において大変有効と評価され、昨年10月には北京で実施されている。

 14日の開講式には、広州市公安局関係者、受講者、トヨタ関係者など110名が出席。挨拶に立ったトヨタの木下光男副社長は「TDCは実際に車を運転操作して、体験するものであり、これを安全指導に活かしていただくことで、より多くのドライバーに安全運転の重要性と意識が広まることを期待する」とコメントしている。