11月7日、スズキの新型「セルボ」の発表会が、ホテルニューオータニ(東京・千代田区)で行われた。初代セルボが誕生したのは1977年のこと。その後、1998年の軽自動車規格改正に伴う車種再編により生産中止となって以来、8年ぶりの車名復活となった!
まずはじめに、津田社長によるスピーチが行われた。1977に誕生し、個性を求めるユーザーに支持された「セルボ」。キャッチコピーでもある“軽自動車の新しい風”として今日復活した。個性豊かで、より上質感にこだわってつくられたという新型「セルボ」について、“小さなファーストカーとして提案。これまでの軽自動車にない、力強い存在感で心の充足感を提供し、日々マイスタイルを楽しんでいただければ”と語った。
続いて、チーフエンジニアの蓮池利明氏による商品説明が行なわれた。まず、軽自動車のユーザーについて、これまでは女性や若者が多かったが、最近では男性比率が上がりユーザー年齢も平均化するなど多様化しているという。また、女性ユーザーの価値観も多様化していて、軽自動車は可愛いだけではもの足りないという人も増えているという。
そんな多様化するユーザーに応えて開発された「セルボ」の開発コンセプトは「Fit On My Style」。“乗ること、持つことへの心の充足感”がテーマとされている。ターゲットユーザーは、積極的に自分の生活を楽しみ、本物を選ぶ目を持っている人達で、軽自動車に「親しみ」「かわいらしさ」といったイメージではなく、クルマとしての「しっかり感」「存在感」をもとめるユーザーとのこと。
開発にあたっては「従来の軽自動車にない、力強い存在感と上質感」「走りの快適性、運転する楽しさを感じさせるクルマ」「日常生活での使いやすさ、利便性」を3つの柱に、新ジャンルカーを目指したという。力強い存在感と上質感の点はデザインで表現したとのこと。エクステリアは、上質感とスポーティさが融合した躍動感のあるエクステリアは、一目でセルボとわかる流麗なフォルムが特徴的。また、走りの面では足回りにセルボ専用チューニングが施されているほか、ターボ車にはマニュアルモード付ゲート式4ATが採用されている。さらに、使いやすさや利便性の点では、iPod対応のインテグレーテッドオディオなど使う喜びを提供するアイテムが採用されている。
グレードは、「G」「T」「TX」の3種類で、価格は103万7,400円〜137万5,500円。「ワゴンR」や「MRワゴン」じゃ物足りない!というユーザーに対応する、新ジャンルカーとして期待できるのではないだろうか。